Web Syllabus(講義概要)
トップへ戻る 前のページへ戻る
生涯発達論
英文名Life Span Development
科目概要看護学科1年前期、1群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎小山 友里江※鈴木 紀子※松原 康美※
講義室
備考科目ナンバリングコード:WN101-Sh03

授業の目的

看護はあらゆる年齢の、あらゆる健康レベルの人間を対象とする。そのような人間を生涯発達する存在として捉え、対象者の生涯発達の過程を見守り支える看護を実践するために、ライフステージ各期の発達的特徴についての基礎的知識と知識の活用のしかたを学ぶ。生涯発達に関する諸理論やライフステージ各期における発達的特徴について概観し、生涯発達についての理解を深める。さらに、様々なライフステージにある人々に看護を提供する際の留意点を学び、対象者の生涯発達の過程を見守り支える看護について学生間の討議により、具体的に検討する。

教育内容

1.看護の対象である人間を生涯発達する存在として理解する意義について講義する。
2.ライフステージ各期の発達的特徴について説明する。
3.胎児期を保障する妊娠の成立機序や母体の変化について説明する。
4.児の娩出にむけた分娩の生理・分娩機序・分娩経過について説明する。
5.更年期の身体的・精神的・社会的側面の特徴について説明する。
6.ライフサイクルにおける死について理解し、死を支えるための看護について具体的に考えることができるよう助言・指導する。
7.人が生涯発達する過程を支える看護について具体的に考えることができるよう助言・指導する。

教育方法

・パワーポイントと講義資料を用いた講義形式(対面授業)ですすめる。
・レポート及び課題へのフィードバックとして、各学生に、学生全体への講評や記載例の資料とともにレポート・課題用紙を返却する。
・各自が得た考察からグループワークを行い、学習成果の発表やグループでの討議を重ねる。グループワークでの学びについて課題を課す。課題用紙を返却しフィードバックを行う。

実務経験の授業への活用方法

小山 友里江, 鈴木 紀子, 松原 康美:病院や地域での臨床経験を踏まえ、各ライフステージにおける生涯発達について概説する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

◎:DP1、DP2、DP3、DP4
○:DP5

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1オリエンテーション
看護における生涯発達
・看護の対象である人間を生涯発達という観点から理解する意義と方法について学ぶ。
・人の発達の捉え方・生涯発達理論について理解する。
小山 友里江
2胎児期を保障する妊娠の生理と胎児期の発達的特徴・妊娠の成立機序や妊娠による母体の変化および胎児の発育と発達の特徴について理解する。鈴木 紀子
3児の娩出にむけた分娩の生理と新生児期の発達的特徴・分娩の生理・分娩機序・分娩経過および新生児期の発達的特徴とそれらの特徴を捉える方法について理解する。鈴木 紀子
4乳児期の発達的特徴・乳児期の発達各期の身体的・精神的・社会的側面の特徴とそれらの特徴を捉える方法について理解する。鈴木 紀子
5幼児前期の発達的特徴・幼児前期の身体的・精神的・社会的側面の特徴について理解する。鈴木 紀子
6幼児後期の養育・幼児期の各特徴を踏まえ、幼児期に必要な養育について基本的な知識を身につけることができる。
・幼児期の子どもの日常生活に必要なかかわりについて考察する。
鈴木 紀子
7学童期・思春期の発達的特徴・学童期および思春期の身体的・精神的・社会的側面の特徴について理解する。
・学童期および思春期の発達的特徴をどのように捉えるかについて、事例等を用いて検討する。
鈴木 紀子
8成人期の発達的特徴①基本となる発達的特徴・成人期の身体的・精神的・社会的側面の特徴について理解する。小山 友里江
9成人期の発達的特徴②男性の更年期の特徴と事例検討・成人期の発達的特徴をどのように捉えるのかについて、事例等を用いて検討する。小山 友里江
10女性の更年期の特徴・女性の更年期の身体的・精神的・社会的側面の特徴とそれらの特徴を捉える方法について理解する。鈴木 紀子
11老年期の発達的特徴①老化による形態的・生理的変化・老化とは何かについて理解する。
・老化による生化学的変化および形態的・生理的変化について理解する。
松原 康美
12老年期の発達的特徴②精神的・社会的側面の特徴と発達課題・老年期の定義を理解する。
・老年期を生きる人々の精神的・社会的側面の特徴について理解する。 
松原 康美
13老年期の発達的特徴③生活機能・生活リズムの変調・老年期における生活機能および生活リズムの変調とそれらの状態を把握する方法について理解する。松原 康美
14ライフサイクルにおける死・ライフサイクルにおける死の捉え方について理解する。小山 友里江
15生涯発達の過程を見守り支える看護・老年期にある人々の生きてきた世相と時代を理解する。
・以上の理解を踏まえ、人の生涯発達の過程を見守り支える看護について、学生間で意見交換を行い、具体的に検討する。
松原 康美
No. 1
項目
オリエンテーション
看護における生涯発達
内容
・看護の対象である人間を生涯発達という観点から理解する意義と方法について学ぶ。
・人の発達の捉え方・生涯発達理論について理解する。
担当者
小山 友里江
No. 2
項目
胎児期を保障する妊娠の生理と胎児期の発達的特徴
内容
・妊娠の成立機序や妊娠による母体の変化および胎児の発育と発達の特徴について理解する。
担当者
鈴木 紀子
No. 3
項目
児の娩出にむけた分娩の生理と新生児期の発達的特徴
内容
・分娩の生理・分娩機序・分娩経過および新生児期の発達的特徴とそれらの特徴を捉える方法について理解する。
担当者
鈴木 紀子
No. 4
項目
乳児期の発達的特徴
内容
・乳児期の発達各期の身体的・精神的・社会的側面の特徴とそれらの特徴を捉える方法について理解する。
担当者
鈴木 紀子
No. 5
項目
幼児前期の発達的特徴
内容
・幼児前期の身体的・精神的・社会的側面の特徴について理解する。
担当者
鈴木 紀子
No. 6
項目
幼児後期の養育
内容
・幼児期の各特徴を踏まえ、幼児期に必要な養育について基本的な知識を身につけることができる。
・幼児期の子どもの日常生活に必要なかかわりについて考察する。
担当者
鈴木 紀子
No. 7
項目
学童期・思春期の発達的特徴
内容
・学童期および思春期の身体的・精神的・社会的側面の特徴について理解する。
・学童期および思春期の発達的特徴をどのように捉えるかについて、事例等を用いて検討する。
担当者
鈴木 紀子
No. 8
項目
成人期の発達的特徴①基本となる発達的特徴
内容
・成人期の身体的・精神的・社会的側面の特徴について理解する。
担当者
小山 友里江
No. 9
項目
成人期の発達的特徴②男性の更年期の特徴と事例検討
内容
・成人期の発達的特徴をどのように捉えるのかについて、事例等を用いて検討する。
担当者
小山 友里江
No. 10
項目
女性の更年期の特徴
内容
・女性の更年期の身体的・精神的・社会的側面の特徴とそれらの特徴を捉える方法について理解する。
担当者
鈴木 紀子
No. 11
項目
老年期の発達的特徴①老化による形態的・生理的変化
内容
・老化とは何かについて理解する。
・老化による生化学的変化および形態的・生理的変化について理解する。
担当者
松原 康美
No. 12
項目
老年期の発達的特徴②精神的・社会的側面の特徴と発達課題
内容
・老年期の定義を理解する。
・老年期を生きる人々の精神的・社会的側面の特徴について理解する。 
担当者
松原 康美
No. 13
項目
老年期の発達的特徴③生活機能・生活リズムの変調
内容
・老年期における生活機能および生活リズムの変調とそれらの状態を把握する方法について理解する。
担当者
松原 康美
No. 14
項目
ライフサイクルにおける死
内容
・ライフサイクルにおける死の捉え方について理解する。
担当者
小山 友里江
No. 15
項目
生涯発達の過程を見守り支える看護
内容
・老年期にある人々の生きてきた世相と時代を理解する。
・以上の理解を踏まえ、人の生涯発達の過程を見守り支える看護について、学生間で意見交換を行い、具体的に検討する。
担当者
松原 康美

到達目標

1.看護の対象である人間を生涯発達する存在として理解する意義について説明できる。
2.ライフステージ各期の発達的特徴について説明できる。
3.胎児期を保障する妊娠の成立機序や母体の変化について説明できる。
4.児の娩出にむけた分娩の生理・分娩機序・分娩経過について説明できる。
5.更年期の身体的・精神的・社会的側面の特徴について説明できる。
6.ライフサイクルにおける死について理解し、死を支えるための看護について具体的に考えることができる。
7.人が生涯発達する過程を支える看護について具体的に考えることができる。

評価方法

1)定期試験(90%)、2)課題レポート(5%)、3)グループ討議 (5%)を統合して評価する。
評価基準:
課題レポートでは、与えられたテーマ(食事・衣生活・住環境・教育と娯楽・仕事と経済・結婚と家族)について文献などを活用しながら詳しく調べ、その内容を具体的に説明することができているかどうか、具体的かつ丁寧に論述できているかを評価する。
グループ討議:レポート課題の内容をグループ内で共有したうえで、人の生涯発達の過程を見守り支える看護について、学生間で行った意見交換の内容が具体的に記述できているかを評価する。

準備学習(予習・復習等)

【予習・復習に必要な時間数:60時間】
予習:指定された教科書・参考書の各講義項目に関係する箇所を読み授業に臨む。
復習:各回の授業時に配布された資料および自分のノートを読みなおし、授業内容を確認する。

備考・その他

(なし)

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書生涯人間発達論:人間への深い理解と愛情を育むために 2020服部祥子医学書院
教科書系統看護学講座 専門分野Ⅱ 小児看護学Ⅰ 小児看護学概論 2020奈良間美保医学書院
教科書系統看護学講座 専門分野Ⅱ 老年看護学 2018北川公子医学書院
教科書系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学概論 母性看護学[1] 2024森恵美医学書院
教科書系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学各論 母性看護学[2] 2024森恵美医学書院
参考書授業内で提示する。
教科書
署名
生涯人間発達論:人間への深い理解と愛情を育むために 2020
著者・編者
服部祥子
発行所
医学書院
教科書
署名
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 小児看護学Ⅰ 小児看護学概論 2020
著者・編者
奈良間美保
発行所
医学書院
教科書
署名
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 老年看護学 2018
著者・編者
北川公子
発行所
医学書院
教科書
署名
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学概論 母性看護学[1] 2024
著者・編者
森恵美
発行所
医学書院
教科書
署名
系統看護学講座 専門分野Ⅱ 母性看護学各論 母性看護学[2] 2024
著者・編者
森恵美
発行所
医学書院
参考書
署名
授業内で提示する。
著者・編者
発行所