英文名 | International Exchange | |
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科目概要 | 看護学科2年後期、1群科目、選択、講義、1単位(15時間) 医療検査学科2年後期、1群科目、必修、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎松原 康美※、 入江 由紀※、 加藤 宏※、 Wong Chun Yee※、 Cooray Nawalage S※ | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリングコード:WN101-Sh03 科目ナンバリングコード:WL101-Bh02 |
グローバル化・国際化が進む社会への理解を深め、医療従事者としての基礎的能力を修得するために、グローバルヘルス、プライマリヘルスケア、人間の安全保障、持続可能な開発目標(SDGs)、ユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)、自然環境保全の概念を学ぶ。グローバルヘルスにおける日本の政府開発援助の変遷と成果、実際の活動を学ぶ。諸外国の社会背景、文化、生活環境に関心をもち、グローバルヘルスに関する理解を深める。
1.グローバルヘルス、プライマリヘルスケア、人間の安全保障、持続可能な開発目標(SDGs)、ユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)、自然環境保全の概念について講義する。
2.国外の医療需要、健康保険およびモラル・ハザードについて説明する。
3.グローバルヘルスにおける日本の政府開発援助の変遷、日本による協力と成果について説明する。
4.日本の政府による発展途上国支援として、母子保健、生活習慣病、学校給食の現状と課題について説明する。
5.国外の経済、政治、文化、医療制度について説明する。
6.マインドフルネスの概念、方法について説明する。
・パワーポイントと講義資料を用いた講義、グループディスカッション、全体討議を組み合わせて実施する(対面授業)。
・グループディスカッションおよび全体討議は、授業内でコメントをフィードバックする。
・課題レポートは、個別にコメントを記載してフィードバックする。
松原 康美:大学における国際交流プログラムの経験をふまえ、授業を展開する。
入江 由紀:海外における国際協力プロジェクトの経験をふまえ、授業を展開する。
加藤宏:独立行政法人国際協力機構(JICA)の職員としての経験をふまえ、授業を展開する。
Cooray Nawalage S:持続可能な開発の問題および国際政治経済等に関する研究、国連における実務経験をふまえ、授業を展開する。
Wong Chun Yee:医療経済学の知識と経験および研究をふまえ、授業を展開する。
【看護学科】◎:DP3、DP5 ○:DP1、DP2、DP6、DP7
【医療検査学科】◎:DP1 ○:DP4
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | グローバルヘルスとプライマリーヘルスケア | 本授業の目的と進め方について説明する。世界の健康格差、グローバルヘルス、プライマリヘルスケア、人間の安全保障、持続可能な開発目標(SDGs)、ユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)、自然環境保全の概念について学ぶ。 | 松原 康美 |
2 | Demand for Health Care | 本授業では、医療需要が価格の変化にどのように反応するか、また個人の意思決定や公共政策への影響に焦点をあてる。主なトピックとしては、ヘルスケアにおける価格弾力性の概念があり、ヘルスケアに対する価格に敏感な需要と価格に敏感でない需要の違いを理解することに重点を置く。また、経済的トレードオフがヘルスケアの選択や結果にどのような影響を与えるかについて、実際の事例やより広範な社会的・政策的課題との関連に焦点をあてながら考察する。 | Wong Chun Yee 松原 康美 |
3 | Health Insurance and Moral Hazard | 本授業では、保険加入が個人の行動にどのような影響を与え、経済的・社会的な結果をもたらすかについて学ぶ。モラル・ハザードの概念について、価格の歪みや情報の非対称性がどのようにリスクの高い行動や過剰な医療消費を促すかに焦点をあてて解説する。主なトピックとしては、モラル・ハザードの前後に起こること、およびその結果生じる社会的損失、これらの問題に対処する上で保険会社や政府が直面する課題などがある。また、モラル・ハザードを軽減するための費用負担規定、保険適用制限、ゲートキーピングなどの戦略についても議論し、それらが医療保険の設計や政策実施に与える影響を強調する。 | Wong Chun Yee 松原 康美 |
4 | Japan’s contribution to global health | 独立行政法人国際協力機構(JICA)の元職員として、保健・医療分野における日本の政府開発援助がどのように変遷してきたか、また日本の協力の主な特徴と顕著な成果を解説する。 | 加藤 宏 松原 康美 |
5 | 日本国政府による発展途上国支援 | スーダン母子保健、フィジー生活習慣病、パキスタン及びマレーシアの学校給食の現状と課題について学ぶ。 | 入江 由紀 |
6 | Sri Lanka: An Interwoven Journey of Economics, Politics, Culture, and Health – Lessons for Global Understanding | スリランカは南アジアの小さな島国である。日本とスリランカは同じ島国であり、共通の宗教的背景を持っている。本授業では、スリランカの経済、政治、文化、医療制度などをふまえ、スリランカについて説明する。本授業を通して学生の国際的視野を広げることを目的とする。 | Cooray Nawalage S 松原 康美 |
7 | Mindfulness in Health Sciences: Bridging Oriental Practices and Scientific Evidence for Wellbeing and Happiness | 気が散り、学業に追われ、事務的な手続きや日々の課題に追われていると、学習やその他の日々の仕事に効果的に集中することは難しいかもしれない。不安や緊張、孤独、ストレスを感じることさえある。このような状況では、私たちは潜在能力を十分に発揮できていないのかもしれない。自分の心を適切に管理することができれば、安定した強固な心を簡単に創ることによって成功を収めることができる。それを可能にする方法であるマインドフルネスを使って、心の潜在能力を高める方法を説明する。 | Cooray Nawalage S 松原 康美 |
8 | 自然環境保全と健康障害 | グローバルな視点から自然環境保全と健康障害について学ぶ。グループディスカッションおよび全体討議を通して理解を深める。 | 松原 康美 入江 由紀 |
1.グローバルヘルス、プライマリヘルスケア、人間の安全保障、持続可能な開発目標(SDGs)、ユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)、自然環境保全の概念について説明できる。
2.グローバルヘルスにおける日本の政府開発援助を学び、主な特徴と成果について理解できる。
3. 国外の経済、政治、文化、医療制度を学び、日本との相違点について理解できる。
グループディスカッションおよび全体討議への取り組み(40%)、課題レポート(60%)により総合的に評価する。
評価基準:グループディスカッションおよび全体討議は、講義を聴講して自己の学びや意見を述べ、他学生との意見交換を積極的に行えているかを評価する。課題レポートは、学んだ内容が整理され、自己の考えを含めて具体的に述べられているかを評価する。
【予習・復習に必要な時間数:30時間】
予習:提示された教科書・参考書・資料等を読み授業に臨む。
復習:配付資料と講義内容をもとに復習し、疑問点を明らかにする。
なし。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 必要に応じて授業内で提示する。 | ||
参考書 | 必要に応じて授業内で提示する。 |