英文名 | Laboratory in Basic Analytical Chemistry | |
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科目概要 | 看護学科1年前期、1群科目、選択、実習、1単位(30時間) 医療検査学科1年前期、1群科目、必修、実習、1単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎山口 聖子、 小林 健司、 星田 政行、 柄澤 美佳 | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリングコード:WN104-Bh02 科目ナンバリングコード:WL104-Pp04 |
実験器具・検査機器の正しい使い方、試薬の取扱い方および調整方法など化学実験操作の基本を習得する。また、実験で得られたデータのまとめ方や統計学的な処理方法を学習し、実験結果の分析評価力を習得する。5回から12回では、生体内化学反応に関わる酵素を用いて定量試験を実施し、酵素反応の仕組みと酵素の特性について理解する。
1.検体や試薬採取に用いるピペットの正しい使い方を学習する。
2.試薬の秤量に用いる電子天秤、物質の定量に用いる分光光度計の使い方を学習する。
3.溶液の濃度、溶液の希釈の計算を学習する。
4.標準物質と測定データの関係性を示す検量線について学習する。
5.酵素実験を通して酵素反応の仕組みと酵素の特性について学習する。
・配布した実習テキストおよび資料を用いて実習講義を行った後、実験操作を行う。
・レポートへのフィードバックとして、評価後コメントを記載し返却する。
【看護学科】○:DP2
【医療検査学科】◎:DP2 ○:DP1、DP5
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | ガイダンス (2時間) | 化学実験の意義、目的、基本的注意事項、実験の記録、実験結果の報告について説明する。 | 山口 聖子 小林 健司 星田 政行 柄澤 美佳 |
2 | ピペットの検定① (2時間) | 全量ピペット、メスピペットおよび微量ピペットの検定を行う。各種ピペットの特徴を学習し、使い方を習得する。 | 山口 聖子 小林 健司 星田 政行 柄澤 美佳 |
3 | ピペットの検定② (2時間) | ピペットの検定を通して、電子天秤の使い方を習得する。 | 山口 聖子 小林 健司 星田 政行 柄澤 美佳 |
4 | ピペットの検定③ (2時間) | ピペットの検定で得られた測定結果を用い、測定値の正確さおよび精度について学習する。 | 山口 聖子 小林 健司 星田 政行 柄澤 美佳 |
5 | 定量分析 (2時間) | 酵素(トリプシン)を用いた定量試験を行う。 | 山口 聖子 小林 健司 星田 政行 柄澤 美佳 |
6 | 試薬調整 標準溶液の希釈 (2時間) | 酵素実験で用いる試薬調整および標準溶液の希釈を行い、溶液の濃度計算、溶液の調整法および希釈法を習得する。 | 山口 聖子 小林 健司 星田 政行 柄澤 美佳 |
7 | 検量線の作製① (2時間) | p-ニトロアニリンの吸光度を測定し、分光光度計の使い方を習得する。 | 山口 聖子 小林 健司 星田 政行 柄澤 美佳 |
8 | 検量線の作製② (2時間) | 酵素活性の測定で用いるp-ニトロアニリンの検量線を作製する。 | 山口 聖子 小林 健司 星田 政行 柄澤 美佳 |
9 | 酵素実験① (2時間) | 酵素(トリプシン)を用いた酵素活性の測定を行う。 | 山口 聖子 小林 健司 星田 政行 柄澤 美佳 |
10 | 酵素実験② (2時間) | 酵素(トリプシン)を用いた酵素活性の測定を行う。 | 山口 聖子 小林 健司 星田 政行 柄澤 美佳 |
11 | 酵素実験③ (2時間) | 酵素(トリプシン)を用いた酵素活性の測定を行う。 | 山口 聖子 小林 健司 星田 政行 柄澤 美佳 |
12 | 酵素実験④ (2時間) | 酵素反応条件の違いによる酵素活性の変化を考察する。 | 山口 聖子 小林 健司 柄澤 美佳 星田 政行 |
13 | 実技総括① (2時間) | 実習で習得したピペット操作について振り返りを行う。 | 山口 聖子 小林 健司 星田 政行 柄澤 美佳 |
14 | 実技総括② (2時間) | 実習で習得したピペット操作について振り返りを行う。 | 山口 聖子 小林 健司 星田 政行 柄澤 美佳 |
15 | 実習総括 (2時間) | ピペットの検定および酵素実験の振り返りを行う。 | 山口 聖子 小林 健司 星田 政行 柄澤 美佳 |
1.各種ピペットを正しく取扱うことができる。
2.測定結果の良否、正確さと精度について判断できる。
3.試薬を調整するために必要な濃度の計算ができ、目的とする濃度に溶液の希釈ができる。
4.電子天秤と分光光度計を正しく取扱うことができる。
5.検量線を作製できる。
6.酵素反応の条件によって酵素活性がどのように変化するのか説明できる。
1)実習試験(50%)、2)レポート(30%)、3)実習態度(20%)により評価する。
評価基準:
・実習試験実技では、各種ピペットの正しい使い方が習得できているかを評価する。
・実習試験筆記では、実習で学習した設問に対して正しく解答できているかを評価する。
・レポートでは、化学実験レポート形式(目的、材料、方法、結果、考察)が記載されているかを評価する。
・実習態度では、実験操作への参加および積極的な質問などを評価する。
【予習・復習に必要な時間数:15時間】
予習:事前に配布された実習テキストを読み、実験手順をまとめる。
復習:実験で得られたデータをまとめ、レポートの作成および実習試験のための復習を行う。
【関連科目】基礎化学、生化学Ⅰ・Ⅱ(医療検査学科)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 臨床検査学実習書シリーズ 臨床検査学 基礎実習 | 鈴木優治,信岡 学 | 医歯薬出版 |
参考書 | 最新臨床検査学講座 検査機器総論 | 編集 三村邦裕,山藤賢 | 医歯薬出版 |