英文名 | Laboratory in Crinical Basic Testing | |
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科目概要 | 医療検査学科1年後期、3群科目、必修、実習、1単位(45時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎小林 浩二、 白倉 ひかる、 小野 篤史※ | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリングコード:WL304-Gl04 |
尿、便、脳脊髄液(疑似検体)、穿刺液(疑似検体)を用いて、定性検査、定量検査及び細胞学的検査を実施しながら、その反応原理や操作技術を修得する。また、寄生虫検査においては、各虫卵、幼虫及び成虫体を観察し、形態学的な鑑別力を修得する。
1.各検体の取り扱い(検体採取、保存、処理)について学ぶ。
2.各検体の分析法(定性検査、定量検査、形態学的検査)について学ぶ。
3.各分析法の原理および操作法について学ぶ。
・実習講義では、実習書、教科書、配付資料などを用いて説明する。
・実習内で課題を課した際は、フィードバックとして全体に解説を行う。
・実習試験後にレポートの提出を課し、フィードバックとしてコメント記載後返却する。
小野 篤史:病院での臨床経験を踏まえ、尿沈渣検査の意義、検査法と検査結果の解釈について概説する。
◎:DP2,DP4
○:DP1,DP3,DP5
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1~4 | 実習講義 尿定性検査と定量検査 (8時間) | 尿を用いて定性検査及び定量検査の実習をする。 ・多項目試験紙を用いた尿定性試験をする。 ・尿糖及び尿蛋白の定量検査をする。 ・定性検査と定量検査の相関分析を行う。 ・検査結果の解析と評価を行う。 | 小林 浩二 白倉 ひかる |
5~8 | 尿沈渣検査 (8時間) | 尿を用いて尿沈渣検査の実習をする。 ・尿沈渣の標本を作製する。 ・顕微鏡を用いて標本中の成分の形態学的鑑別を行う。 ・検査結果の解析と評価を行う。 | 小林 浩二 白倉 ひかる 小野 篤史 |
9~12 | 糞便検査 脳脊髄液検査 穿刺液検査 (8時間) | 便を用いて糞便検査の実習をする。 ・便潜血検査、脂肪便検査、抗原検査を行う。 サンプルを用いて脳脊髄液における細胞学的検査の実習を行う。 ・フックスローゼンタール計算盤を用いて細胞数のカウントを行う。 ・穿刺液の生化学的性状を検査する。 ・検査結果の解析と評価を行う。 | 小林 浩二 白倉 ひかる |
13~16 | 関節液検査 寄生虫検査 (8時間) | サンプルを用いて、関節液における細胞学的検査の実習を行う。 ・検体中の結晶成分を形態学的に同定する。 糞便サンプルを用いて、虫卵の鑑別実習を行う。 ・顕微鏡を用いて線虫、吸虫、条虫卵の検出・同定する。 ・検査結果の解析と評価を行う。 | 小林 浩二 白倉 ひかる |
17~20 | 寄生虫検査 (8時間) | 標本サンプルを用いて、原虫の鑑別実習を行う。 ・顕微鏡を用いて各種原虫の検出・同定する。 標本サンプルを用いて、蠕虫及び衛生動物の形態学的な同定を行う。 ・各種成虫体、衛生動物の虫体を確認する。 ・検査結果の解析と評価を行う。 | 小林 浩二 白倉 ひかる |
21~23 | 実習確認 (6時間) | ・尿、糞便、脳脊髄液、関節液検査に関する確認を行う。 ・顕微鏡を用いた寄生虫に関する確認を行う。 | 小林 浩二 白倉 ひかる |
1.各検体の正しい取り扱いが出来る。
2.各検査機器・器具の適切な取り扱いが出来る。
3.各検査法の反応原理について説明できる。
4.顕微鏡を用いて、各成分の形態学的な同定ができる。
1) 実習試験(60%:筆記試験30%・実技試験30%)、2) 実習レポート(40%)で評価する。
評価基準
・実習試験は実習で学んだ内容について正しく解答できているかを評価する。
・実習レポートは評価基準(実習前に通知)に従い評価する。
【予習・復習に必要な時間数:-時間】
予習:教科書、実習書、配付資料をもとに予習を行う。
復習:教科書、実習書、配付資料および実習結果をもとに復習を行う。
【関連科目】臨床基礎検査学、寄生虫学
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 一般検査技術教本 第2版 | 日本臨床衛生検査技師会 | 丸善出版 |
教科書 | 最新臨床検査学講座 医動物学 | 平山謙二 | 医歯薬出版 |
参考書 | 臨床検査法提要 改訂第35版 | 奥村 伸生 他 | 金原出版 |