英文名 | Crinical Basic Laboratory Science | |
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科目概要 | 医療検査学科1年後期、3群科目、必修、講義、1単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎小林 浩二 | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリングコード:WL301-Gl04 |
臨床基礎検査は一般検査とも呼ばれ、各施設において一般的に行われている検査である。そのため、検体の採取と保存から検査法及び結果の報告まで、臨床現場に対応できる知識を修得する。具体的には、検体採取法、保存法、検査法、病態との関連を体系的に学び、病態解析に対応できる知識を修得する。検査分野の中でも検査依頼頻度の高い尿検査、便潜血検査、脳脊髄液検査について深く理解する。
1.尿検査法(尿定性検査、尿定量検査、尿沈渣検査、抗原検査)ついて学ぶ。
2.便検査法(潜血検査、脂肪便検査、抗原検査)ついて学ぶ。
3.脳脊髄液検査法(生化学検査、細胞数のカウント)ついて学ぶ。
4.各種穿刺液の検査法(生化学検査、細胞数のカウント)について学ぶ。
・パワーポイントと教科書(配布資料含む)を用いた講義形式ですすめる。
・小テストを課した際は、フィードバックとして実施後に模範解答を全体に示し解説を行う。
◎:DP2,DP4
○:DP1,DP3,DP5
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 一般検査について | 一般検査における検査項目の概要について講義する。尿、便、髄液、穿刺液の概要やそれらを分析する自動分析装置について理解を深める。 | 小林 浩二 |
2 | 尿の性状について | 尿の一般的な性状、病的な性状について講義する。尿の色調、混濁、臭気、量や組成に関して理解を深める。 | 小林 浩二 |
3 | 尿検査について1 | 各種尿定性検査について講義する。試験紙を用いた多項目試験、抗原検査について理解を深める。 | 小林 浩二 |
4 | 尿検査について2 | 各種尿検査項目について講義する。特にタンパク、潜血及び糖について理解を深める。 | 小林 浩二 |
5 | 尿検査について3 | 各種尿定量検査について講義する。特に尿蛋白、尿糖における定量検査、尿蛋白と腎機能検査について理解を深める。 | 小林 浩二 |
6 | 尿沈渣について1 | 尿沈渣検査について講義する。主に尿沈渣検査の意義、検査器具、手順について理解を深める。 | 小林 浩二 |
7 | 尿沈渣について2 | 尿沈渣検査について講義する。尿沈渣中に見られる細胞、円柱、結晶成分について理解を深める。 | 小林 浩二 |
8 | 便の性状について | 便の一般的な性状、病的な性状について講義する。便の色調、臭気、量、形状や組成に関して理解を深める。 | 小林 浩二 |
9 | 便検査について | 各便検査項目について講義する。特に潜血、脂肪、抗原潜血及び糖について理解を深める。 | 小林 浩二 |
10 | 脳脊髄液の性状について | 脳脊髄液の一般的な性状、病的な性状について講義する。脳脊髄液の外観、混濁や組成に関して理解を深める。 | 小林 浩二 |
11 | 脳脊髄液検査について | 各脳脊髄液検査項目について講義する。生化学検査項目では主にタンパク及び糖の動態、その他細胞数算定や抗原検査について理解を深める。 | 小林 浩二 |
12 | 穿刺液の種類と性状について | 穿刺液の一般的な性状、病的な性状について講義する。腹水、胸水、関節液の外観、混濁や組成に関して理解を深める。 | 小林 浩二 |
13 | 穿刺液検査について | 穿刺液検査項目について講義する。生化学検査項目、細胞数算定や抗原検査について理解を深める。 | 小林 浩二 |
14 | その他の検査について | 気管支肺胞洗浄液検査、鼻汁アレルギー検査、胃液検査、胆汁検査について講義する。これらの検査は他の検査と比べ検査実施回数は少ないが、一般検査の項目として理解をする。 | 小林 浩二 |
15 | 症例検討 | これまで取り扱った臨床基礎検査項目に関連した症例検討を行う。個別の症例を通して、患者の背景、症状、検査、診断、治療を確認することで、臨床基礎検査の臨床的重要性と理解を深める。 | 小林 浩二 |
1.尿定性検査、尿定量検査、尿沈渣検査、尿中抗原検査について説明できる。
2.便潜血検査、脂肪便検査、抗原検査について説明できる。
3.脳脊髄液検査における生化学的検査、細胞学的検査ついて説明できる。
4.各種穿刺液の検査法(腹水、胸水、関節液、など)について説明できる。
1)定期試験(70%)、2)小テスト(30%)により評価する。
評価基準:
・定期試験では、講義で学習した内容についての問題に正しく解答できるかを評価する。
・小テストでは、数回の講義で学習した内容についての問題に正しく解答できるかを評価する。
【予習・復習に必要な時間数:15時間】
予習:教科書(配布資料含む)をもとに予習を行う。
復習:講義内容をもとに復習を行う。
【関連科目】臨床基礎検査学実習
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 一般検査技術教本 第2版 | 日本臨床衛生検査技師会 | 丸善出版 |
参考書 | 最新臨床検査学講座 一般検査学 | 三村邦裕 他 | 医歯薬出版 |