Web Syllabus(講義概要)
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生理機能検査学Ⅳ
英文名Physiological Function Examination Ⅳ
科目概要医療検査学科2年後期、3群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎野邊 八重子※外山 竹弥※相田 武則
講義室
備考科目ナンバリングコード:WL301-Py04

授業の目的

生理機能検査は被検者の身体を直接調べることにより、体の状態を把握する。そのため、患者に対する安全対策・感染対策・患者急変時の対応等が必要とされる分野である。本講義では、それらの対策について学ぶ。また、脳波検査、血液ガス、睡眠時無呼吸検査によって、患者の生理機能状態を把握し、評価できるようにする。関連する基礎知識と検査法、使用機器の構造、正常所見と代表的疾患における異常所見について理解する。

教育内容

1.脳波検査、血液ガス、睡眠時無呼吸検査の測定原理を習得する。
2.検査機器の構造と機器及び検体の取り扱い上の注意点、および測定方法を習得する。
3.測定結果の評価方法を習得する。
4.安全対策・感染対策・患者急変時の対応を習得する。

教育方法

・教科書、配布資料、Power Pointを活用した講義形式ですすめる。
・小テストを課した場合は、必要に応じて講義内で設問・模範解答を解説することによりフィードバックを実施する。

実務経験の授業への活用方法

野邊 八重子、外山 竹弥:病院での臨床経験を踏まえ、脳波検査、睡眠時無呼吸検査の意義及び臨床検査技師による検査実施方法を概説する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

◎:DP2,DP4
○:DP1,DP3,DP5

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1脳の機能局在脳波を学ぶ上で必要な、神経系検査の基礎となる解剖及び機能局在を学ぶ。外山 竹弥
2脳波導出法および脳波の電極配置脳波検査の電極配置部位、脳波導出法について学ぶ。外山 竹弥
3脳波計の構造・
アーチファクト対策
脳波計の構造と取り扱いの注意点及びアーチファクトの対策を学ぶ。外山 竹弥
4正常脳波の変動因子正常脳波の変動因子について学ぶ。外山 竹弥
5睡眠脳波睡眠脳波について学ぶ。外山 竹弥
6異常脳波所見各疾患の異常脳波所見の特徴を学ぶ。外山 竹弥
7脳波賦活法・脳死判定生理的変化に伴う脳波の変動を説明し、脳波の賦活法を講義する。また、脳死判定に必要な検査項目と臨床検査技師の担当する項目についてその実施方法を学ぶ。外山 竹弥
8誘発電位聴覚誘発電位、視覚誘発電位、体性感覚誘発電位について測定方法と臨床的意義を学ぶ。外山 竹弥
9換気血流比不均等換気血流比不均等とシャントについて説明し、A-aDo2の開大の要因と疾患の関係を学ぶ。相田 武則
10血液ガス血液ガス測定機器の構造と検体の取り扱いについて講義する。また、酸素乖離曲線について学ぶ。相田 武則
11酸塩基平衡酸塩基平衡について説明し、酸塩基平衡障害の分類とその機序について講義する。また、パルスオキシメータについて測定可能項目と原理を学ぶ。相田 武則
12睡眠時無呼吸検査ポリソムノグラフィによる睡眠時無呼吸の種類と評価について学ぶ。野邊 八重子
13検査・患者への対策安全対策・感染対策・患者急変時の対策について学ぶ。野邊 八重子
外山 竹弥
14検査の注意事項生理機能検査学は患者を直接検査する。そのため、環境や検査実施上の注意事項について学ぶ。野邊 八重子
外山 竹弥
相田 武則
15医療現場における多様なニーズ外来、病棟手術室などの医療現場における多様なニーズおよび、生体情報モニタリングについて学ぶ。外山 竹弥
No. 1
項目
脳の機能局在
内容
脳波を学ぶ上で必要な、神経系検査の基礎となる解剖及び機能局在を学ぶ。
担当者
外山 竹弥
No. 2
項目
脳波導出法および脳波の電極配置
内容
脳波検査の電極配置部位、脳波導出法について学ぶ。
担当者
外山 竹弥
No. 3
項目
脳波計の構造・
アーチファクト対策
内容
脳波計の構造と取り扱いの注意点及びアーチファクトの対策を学ぶ。
担当者
外山 竹弥
No. 4
項目
正常脳波の変動因子
内容
正常脳波の変動因子について学ぶ。
担当者
外山 竹弥
No. 5
項目
睡眠脳波
内容
睡眠脳波について学ぶ。
担当者
外山 竹弥
No. 6
項目
異常脳波所見
内容
各疾患の異常脳波所見の特徴を学ぶ。
担当者
外山 竹弥
No. 7
項目
脳波賦活法・脳死判定
内容
生理的変化に伴う脳波の変動を説明し、脳波の賦活法を講義する。また、脳死判定に必要な検査項目と臨床検査技師の担当する項目についてその実施方法を学ぶ。
担当者
外山 竹弥
No. 8
項目
誘発電位
内容
聴覚誘発電位、視覚誘発電位、体性感覚誘発電位について測定方法と臨床的意義を学ぶ。
担当者
外山 竹弥
No. 9
項目
換気血流比不均等
内容
換気血流比不均等とシャントについて説明し、A-aDo2の開大の要因と疾患の関係を学ぶ。
担当者
相田 武則
No. 10
項目
血液ガス
内容
血液ガス測定機器の構造と検体の取り扱いについて講義する。また、酸素乖離曲線について学ぶ。
担当者
相田 武則
No. 11
項目
酸塩基平衡
内容
酸塩基平衡について説明し、酸塩基平衡障害の分類とその機序について講義する。また、パルスオキシメータについて測定可能項目と原理を学ぶ。
担当者
相田 武則
No. 12
項目
睡眠時無呼吸検査
内容
ポリソムノグラフィによる睡眠時無呼吸の種類と評価について学ぶ。
担当者
野邊 八重子
No. 13
項目
検査・患者への対策
内容
安全対策・感染対策・患者急変時の対策について学ぶ。
担当者
野邊 八重子
外山 竹弥
No. 14
項目
検査の注意事項
内容
生理機能検査学は患者を直接検査する。そのため、環境や検査実施上の注意事項について学ぶ。
担当者
野邊 八重子
外山 竹弥
相田 武則
No. 15
項目
医療現場における多様なニーズ
内容
外来、病棟手術室などの医療現場における多様なニーズおよび、生体情報モニタリングについて学ぶ。
担当者
外山 竹弥

到達目標

1.病的状態における 脳波検査、血液ガス、睡眠時無呼吸検査の変化を理解して列挙できる。
2.これら検査の測定原理、検査方法、病的所見を列挙できる。
3.安全対策・感染対策・患者急変時の対応を理解し、実習で対策を講じられる。

評価方法

1)定期試験(70%)、2)小テスト(30%)を統合して評価する。
評価基準:
・定期試験では、講義で学習した内容についての問題に正しく解答できるかを評価する。
・小テストでは、数回の講義で学習した内容についての問題に正しく解答できるかを評価する。

準備学習(予習・復習等)

【予習・復習に必要な時間数:60時間】
予習:講義予定項目を関連する既修得科目も含めて教科書で事前に学習し、講義に臨むこと。予習及び講義で不明な点は質問をすること。
復習:教科書と配付資料を基に内容を整理して覚えること。

備考・その他

【関連科目】解剖学Ⅰ・Ⅱ、生理学Ⅰ・Ⅱ、生理機能検査学実習Ⅱ

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書最新臨床検査学講座
生理機能検査学
東條尚子 他医歯薬出版
参考書標準臨床検査学
生理検査学・画像検査学
谷口信行医学書院
教科書
署名
最新臨床検査学講座
生理機能検査学
著者・編者
東條尚子 他
発行所
医歯薬出版
参考書
署名
標準臨床検査学
生理検査学・画像検査学
著者・編者
谷口信行
発行所
医学書院