英文名 | Physiological Function Examination Ⅲ | |
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科目概要 | 医療検査学科2年後期、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎野邊 八重子※、 外山 竹弥※ | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリングコード:WL301-Py04 |
本講義は生理機能検査のうち、循環器系機能の状態を評価するため、関連する検査を習得することを目的とする。関連する基礎知識と検査法、使用機器の構造、正常所見と代表的疾患における異常所見について修得する。これらを学習することによって、測定の臨床的意義を理解し、原理、操作方法、判読法を習得する。また、アーチファクトを理解し、その対処を学ぶ。
1.各循環器関連検査の測定原理を修得する。
2.検査機器の構造と取り扱い上の注意点を修得する。
3.測定方法を修得する。
4.測定結果の判読法と評価を修得する。
・教科書、配布資料、Power Pointを活用した講義形式ですすめる。
・小テストを課した場合は、必要に応じて講義内で設問・模範解答を解説することによりフィードバックを実施する。
野邊 八重子、外山 竹弥:病院での臨床経験を踏まえ、循環器系の検査(心電図、心音図、脈関係検査等)の意義及び臨床検査技師による検査実施方法について概説する。
◎:DP2,DP4
○:DP1,DP3,DP5
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 循環器系検査の基礎 | 心臓の構造と機能について学ぶ。 | 野邊 八重子 |
2 | 心電図の発現機構 | 心電図の発現機構、および心電図波形の成り立ちの説明を行い、正常心電図に関して学ぶ。 | 野邊 八重子 |
3 | 心電計の構造と取り扱い | 心電計の構造と取り扱いを学ぶ。 | 野邊 八重子 |
4 | 心電図誘導法 | 心電図誘導法について学ぶ。 | 野邊 八重子 |
5 | 刺激伝導系と不整脈 | 刺激伝導系を理解し、関連する不整脈に関する異常心電図所見学ぶ。 | 野邊 八重子 |
6 | 洞不全症候群および各種ブロックによる異常心電図 | 洞不全症候群、房室ブロック、および脚ブロックの異常心電図所見について学ぶ。 | 野邊 八重子 |
7 | 狭心症、心筋梗塞の心電図 | 狭心症、心筋梗塞の異常心電図所見について学ぶ。 | 野邊 八重子 |
8 | 各種異常心電図 心臓ペーシング波形 | WPW症候群、電解質異常、心肥大及び心負荷に関する異常心電図所見を理解する。また、心臓ペーシングについて学ぶ。 | 野邊 八重子 |
9 | 運動負荷心電図・ ホルター心電図 | 各種運動負荷心電図の測定方法について講義する。またホルター心電図の誘導法の特徴について学ぶ。 | 野邊 八重子 |
10 | 心電図と疾患 | 問題を提示して、心電図と疾患について学ぶ。 | 野邊 八重子 |
11 | 心音計の構造 | 心音の成因と性質、心音計の構造について学ぶ。 | 外山 竹弥 |
12 | 異常心音図の評価 | 異常心音図の評価と疾患との関連を学ぶ。 | 外山 竹弥 |
13 | 動脈硬化検査(ABI、TBI) | 動脈硬化検査のうち、ABI、TBIについて、測定方法と評価法を学ぶ。 | 外山 竹弥 |
14 | 動脈硬化検査(PWV)・ 末梢動脈疾患患者の病態 | 末梢動脈疾患患者の病態について説明する。また、動脈硬化検査のうち、PWVについて測定方法を学ぶ。 | 外山 竹弥 |
15 | 血管内皮機能検査 | 血管内皮機能検査の測定方法と評価法を学ぶ。 | 外山 竹弥 |
1.病的状態における 循環器系の生理機能の変化を理解して、列挙できる。
2.臨床生理学実習および、臨地実習に必要な測定原理、検査方法、病的所見を列挙できる。
1)定期試験(70%)、2)小テスト(30%)を統合して評価する。
評価基準:
・定期試験では、講義で学習した内容についての問題に正しく解答できるかを評価する。
・小テストでは、数回の講義で学習した内容についての問題に正しく解答できるかを評価する。
【予習・復習に必要な時間数:60時間】
予習:講義予定項目を関連する既修得科目も含めて教科書で事前に学習し、講義に臨むこと。予習および講義で不明な点は質問をすること。
復習:教科書と配付資料を基に内容を整理して覚えること。
【関連科目】解剖学Ⅰ・Ⅱ、生理学Ⅰ・Ⅱ、生理機能検査学実習Ⅱ
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 最新臨床検査学講座 生理機能検査学 | 東條尚子 他 | 医歯薬出版 |
参考書 | 標準臨床検査学 生理検査学・画像検査学 | 谷口信行 | 医学書院 |