Web Syllabus(講義概要)
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生理機能検査学Ⅱ
英文名Physiological Function Examination Ⅱ
科目概要医療検査学科2年前期、3群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎野邊 八重子※
講義室
備考科目ナンバリングコード:WL301-Py04

授業の目的

この講義は生理機能検査のうち、呼吸系の機能の状態を評価するため、関連する検査を習得することを目的とする。関連する基礎知識と検査法、使用機器の構造、正常所見と代表的疾患における異常所見について、概説、講義する。測定の臨床的意義を理解し、原理、操作方法、呼吸機能の評価を習得する。

教育内容

1.各呼吸器関連検査の測定原理を習得する。
2.検査機器の構造と取り扱い上の注意点を習得する。
3.測定方法を習得する。
4.測定結果の評価方法を習得する。

教育方法

・教科書、配布資料、Power Pointを活用した講義形式ですすめる。
・小テストを課した場合は、必要に応じて講義内で設問・模範解答を解説することによりフィードバックを実施する。

実務経験の授業への活用方法

野邊 八重子:呼吸機能専門の医療センターにおける臨床経験を踏まえ、呼吸器系の各検査の意義及び臨床検査技師による検査の実施方法を概説する

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

◎:DP2,DP4
○:DP1,DP3,DP5

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1呼吸生理の基礎呼吸機能検査を実施するうえで必要な肺の機能と構造について説明する。そのうえで、肺胞換気と解剖学的死腔について学ぶ。野邊 八重子
2呼吸機能検査機器の構造と取り扱い・気体の表示法機器の構造と取り扱い上の注意点を説明する。また、気体の表示法および各気体状態間の変換式および法則について学ぶ。野邊 八重子
3肺気量分画肺気量分画と標準基準位について学ぶ。野邊 八重子
4努力肺活量
ピークフローメータ
努力肺活量とフローボリューム曲線について、測定方法と評価法を講義する。また、ピークフローメータの利用対象と手技を学ぶ。野邊 八重子
5スパイロメトリによる評価法スパイロメトリによる換気機能障害の評価法について学ぶ。野邊 八重子
6機能的残気量の測定方法機能的残気量の測定について、ガス希釈法とボディプレチスモ法について学ぶ。野邊 八重子
7気道抵抗
呼吸抵抗
気道抵抗と呼吸抵抗について検査の対象部位と検査方法および疾患との関連について学ぶ。野邊 八重子
8肺コンプライアンス肺コンプライアンスについて検査結果と評価法について学ぶ。野邊 八重子
9気道可逆性試験
気道過敏性試験
気道可逆性試験および気導過敏性試験に関する、検査対象疾患と検査方法および検査リスクについて学ぶ。野邊 八重子
10換気不均等分布の検査単一呼吸法について測定方法と換気の不均等分布の評価方法を学ぶ。野邊 八重子
11肺拡散能の測定1回呼吸法による肺拡散能の測定方法及び評価法を学ぶ。野邊 八重子
12換気血流比シャント測定と換気血流比について学ぶ。野邊 八重子
13呼吸機能検査と疾患疾患における呼吸機能所見の総括を行う。野邊 八重子
14呼気ガス分析呼気ガス分析エネルギー代謝と呼気ガス分析について学ぶ。近年ルーチンで実施されるようになった呼気一酸化窒素濃度に関する検査についても理解する。野邊 八重子
15呼吸系運動負荷検査運動負荷試験は運動能力の評価や適切な強度のリハビリテーションを行なうために実施されている。評価に必要な最大酸素摂取量や無酸素代謝閾値、さらに実施時の呼吸困難の評価法を学ぶ。野邊 八重子
No. 1
項目
呼吸生理の基礎
内容
呼吸機能検査を実施するうえで必要な肺の機能と構造について説明する。そのうえで、肺胞換気と解剖学的死腔について学ぶ。
担当者
野邊 八重子
No. 2
項目
呼吸機能検査機器の構造と取り扱い・気体の表示法
内容
機器の構造と取り扱い上の注意点を説明する。また、気体の表示法および各気体状態間の変換式および法則について学ぶ。
担当者
野邊 八重子
No. 3
項目
肺気量分画
内容
肺気量分画と標準基準位について学ぶ。
担当者
野邊 八重子
No. 4
項目
努力肺活量
ピークフローメータ
内容
努力肺活量とフローボリューム曲線について、測定方法と評価法を講義する。また、ピークフローメータの利用対象と手技を学ぶ。
担当者
野邊 八重子
No. 5
項目
スパイロメトリによる評価法
内容
スパイロメトリによる換気機能障害の評価法について学ぶ。
担当者
野邊 八重子
No. 6
項目
機能的残気量の測定方法
内容
機能的残気量の測定について、ガス希釈法とボディプレチスモ法について学ぶ。
担当者
野邊 八重子
No. 7
項目
気道抵抗
呼吸抵抗
内容
気道抵抗と呼吸抵抗について検査の対象部位と検査方法および疾患との関連について学ぶ。
担当者
野邊 八重子
No. 8
項目
肺コンプライアンス
内容
肺コンプライアンスについて検査結果と評価法について学ぶ。
担当者
野邊 八重子
No. 9
項目
気道可逆性試験
気道過敏性試験
内容
気道可逆性試験および気導過敏性試験に関する、検査対象疾患と検査方法および検査リスクについて学ぶ。
担当者
野邊 八重子
No. 10
項目
換気不均等分布の検査
内容
単一呼吸法について測定方法と換気の不均等分布の評価方法を学ぶ。
担当者
野邊 八重子
No. 11
項目
肺拡散能の測定
内容
1回呼吸法による肺拡散能の測定方法及び評価法を学ぶ。
担当者
野邊 八重子
No. 12
項目
換気血流比
内容
シャント測定と換気血流比について学ぶ。
担当者
野邊 八重子
No. 13
項目
呼吸機能検査と疾患
内容
疾患における呼吸機能所見の総括を行う。
担当者
野邊 八重子
No. 14
項目
呼気ガス分析
内容
呼気ガス分析エネルギー代謝と呼気ガス分析について学ぶ。近年ルーチンで実施されるようになった呼気一酸化窒素濃度に関する検査についても理解する。
担当者
野邊 八重子
No. 15
項目
呼吸系運動負荷検査
内容
運動負荷試験は運動能力の評価や適切な強度のリハビリテーションを行なうために実施されている。評価に必要な最大酸素摂取量や無酸素代謝閾値、さらに実施時の呼吸困難の評価法を学ぶ。
担当者
野邊 八重子

到達目標

1.病的状態における 呼吸器系の生理機能の変化を理解して、列挙できる。
2.臨床生理学実習及び臨地実習に必要な測定原理、検査方法、病的所見を列挙できる。

評価方法

1)定期試験(70%)、2)小テスト(30%)を統合して評価する。
評価基準:
・定期試験では、講義で学習した内容についての問題に正しく解答できるかを評価する。
・小テストでは、数回の講義で学習した内容についての問題に正しく解答できるかを評価する。

準備学習(予習・復習等)

【予習・復習に必要な時間数:60時間】
予習:講義予定項目を関連する既修得科目も含めて教科書で事前に学習し、講義に臨むこと。予習及び講義で不明な点は質問をすること。
復習:教科書と配付資料を基に内容を整理して覚えること。

備考・その他

【関連科目】解剖学Ⅰ,Ⅱ、生理学Ⅰ,Ⅱ、生理機能検査学実習Ⅰ

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書最新臨床検査学講座
生理機能検査学
東條尚子 他医歯薬出版
参考書標準臨床検査学
生理検査学・画像検査学
谷口信行医学書院
教科書
署名
最新臨床検査学講座
生理機能検査学
著者・編者
東條尚子 他
発行所
医歯薬出版
参考書
署名
標準臨床検査学
生理検査学・画像検査学
著者・編者
谷口信行
発行所
医学書院