Web Syllabus(講義概要)
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免疫検査学Ⅱ
英文名Laboratory Immunology Ⅱ
科目概要医療検査学科2年後期、3群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎太田 悦朗服部 精人新田 龍人※三津田 太郎※
講義室
備考科目ナンバリングコード:WL301-Im04

授業の目的

免疫検査学では、本来の免疫学に加え、臨床検査分野における免疫学的検査が特に重要視されているため、免疫学的基礎知識と試験管内抗原抗体反応について重点的に学ぶ。特に、感染症・自己免疫疾患・アレルギー・腫瘍の診断および輸血・臓器移植に必要ないろいろな免疫学的検査について、その原理と適用検査項目を理解することを目的とする。

教育内容

1.免疫学的基礎知識と免疫学的検査の基本原理である試験管内抗原抗体反応について学ぶ。
2.感染症・自己免疫疾患・免疫不全症・腫瘍・血清タンパク異常症などの病態およびその検査法について学ぶ。

教育方法

・講義では、教科書および配付資料についてパワーポイントを用いて解説する。
・習得した知識の確認のために小テストなどを行う。
・学生から出た質問は、講義内でフィードバックし、必要に応じて次回講義で振り返りを実施する。

実務経験の授業への活用方法

新田龍人、 三津田太郎:病院での臨床検査技師としての検体検査の経験を踏まえ、免疫学的検査について概説する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

◎:DP2,DP4
○:DP1,DP3,DP5

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1試験管内抗原抗体反応の基礎抗原抗体反応の性質や影響を及ぼす因子について学ぶ。太田 悦朗
2試験管内抗原抗体反応①(沈降反応)沈降反応の原理およびそれに基づく検査法について学ぶ。太田 悦朗
3試験管内抗原抗体反応②(凝集反応・溶解反応・中和反応)凝集反応、溶解反応、中和反応の原理およびそれらに基づく検査法について学ぶ。太田 悦朗
4試験管内抗原抗体反応③(抗原抗体反応に関する機器)標識抗原抗体反応、抗原抗体反応の機器測定およびそれらに基づく検査法について学ぶ。太田 悦朗
服部 精人
5試験管内抗原抗体反応④(FCM・WB)フローサイトメトリー(FCM)、ウエスタンブロット(WB)法の原理とそれらを用いた検査法について学ぶ。太田 悦朗
服部 精人
6血清タンパク異常症免疫グロブリン、その他の血清タンパク質異常の病態、検査法、検査値について学ぶ。三津田 太郎
7腫瘍と免疫発癌と腫瘍に対する免疫応答、代表的な腫瘍マーカーについて学ぶ。太田 悦朗
8移植免疫(臓器移植)移植の種類、移植の副作用、拒絶反応のメカニズム、拒絶反応を抑える免疫抑制療法について学ぶ。太田 悦朗
9自己免疫疾患①(臓器特異的自己免疫疾患)臓器特異的自己免疫疾患の病態、自己抗体とその検査法について学ぶ。太田 悦朗
10自己免疫疾患②(全身性自己免疫疾患)全身性自己免疫疾患の病態、自己抗体(特に抗核抗体)とその検査法について学ぶ。太田 悦朗
11細菌感染症関連検査①梅毒感染時における免疫学的検査とその検査結果の解釈について学ぶ。服部 精人
12細菌感染症関連検査②溶連菌やリケッチアやマイコプラズマなど細菌感染時における免疫学的検査とその検査結果の解釈について学ぶ。新田 龍人
13ウイルス感染症関連検査①肝炎ウイルス感染時における免疫学的検査とその検査結果の解釈について学ぶ。服部 精人
14ウイルス感染症関連検査②EBウイルスやHTLV-1などのウイルス感染時における免疫学的検査について学ぶ。新田 龍人
15免疫検査学Ⅱのまとめ免疫検査学Ⅱを総括し、臨床検査分野における免疫学的検査の重要事項について学ぶ。太田 悦朗
No. 1
項目
試験管内抗原抗体反応の基礎
内容
抗原抗体反応の性質や影響を及ぼす因子について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 2
項目
試験管内抗原抗体反応①(沈降反応)
内容
沈降反応の原理およびそれに基づく検査法について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 3
項目
試験管内抗原抗体反応②(凝集反応・溶解反応・中和反応)
内容
凝集反応、溶解反応、中和反応の原理およびそれらに基づく検査法について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 4
項目
試験管内抗原抗体反応③(抗原抗体反応に関する機器)
内容
標識抗原抗体反応、抗原抗体反応の機器測定およびそれらに基づく検査法について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
服部 精人
No. 5
項目
試験管内抗原抗体反応④(FCM・WB)
内容
フローサイトメトリー(FCM)、ウエスタンブロット(WB)法の原理とそれらを用いた検査法について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
服部 精人
No. 6
項目
血清タンパク異常症
内容
免疫グロブリン、その他の血清タンパク質異常の病態、検査法、検査値について学ぶ。
担当者
三津田 太郎
No. 7
項目
腫瘍と免疫
内容
発癌と腫瘍に対する免疫応答、代表的な腫瘍マーカーについて学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 8
項目
移植免疫(臓器移植)
内容
移植の種類、移植の副作用、拒絶反応のメカニズム、拒絶反応を抑える免疫抑制療法について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 9
項目
自己免疫疾患①(臓器特異的自己免疫疾患)
内容
臓器特異的自己免疫疾患の病態、自己抗体とその検査法について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 10
項目
自己免疫疾患②(全身性自己免疫疾患)
内容
全身性自己免疫疾患の病態、自己抗体(特に抗核抗体)とその検査法について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 11
項目
細菌感染症関連検査①
内容
梅毒感染時における免疫学的検査とその検査結果の解釈について学ぶ。
担当者
服部 精人
No. 12
項目
細菌感染症関連検査②
内容
溶連菌やリケッチアやマイコプラズマなど細菌感染時における免疫学的検査とその検査結果の解釈について学ぶ。
担当者
新田 龍人
No. 13
項目
ウイルス感染症関連検査①
内容
肝炎ウイルス感染時における免疫学的検査とその検査結果の解釈について学ぶ。
担当者
服部 精人
No. 14
項目
ウイルス感染症関連検査②
内容
EBウイルスやHTLV-1などのウイルス感染時における免疫学的検査について学ぶ。
担当者
新田 龍人
No. 15
項目
免疫検査学Ⅱのまとめ
内容
免疫検査学Ⅱを総括し、臨床検査分野における免疫学的検査の重要事項について学ぶ。
担当者
太田 悦朗

到達目標

1.試験管内抗原抗体反応について理解し、抗原抗体反応の性質について説明ができる。
2.免疫学的基礎知識について理解し、感染症・自己免疫疾患・免疫不全症・腫瘍・血清タンパク異常症などの病態およびその検査法について説明できる。

評価方法

定期試験(90%)および受講態度(10%)で総合的に評価する。
評価基準:
・定期試験は講義で学んだ免疫検査学に関する基礎知識について説明できるかを評価する。
・受講態度は講義の中で行う小テストや聴講する態度を評価する。

準備学習(予習・復習等)

【予習・復習に必要な時間数:15時間】
予習:シラバスの講義内容から教科書や参考書を読み、内容を把握して講義に臨むこと。
復習:配布資料や教科書等で復習すること。不明な点は教員に質問するなどして解決すること。

備考・その他

【関連科目】生体分析化学実習Ⅰ,Ⅱ

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書最新臨床検査学講座 免疫検査学/輸血・移植検査学 第2版窪田哲朗 他 編医歯薬出版株式会社
参考書新版臨床免疫学 第3版山田俊幸 他 編講談社サイエンティフィク
参考書標準臨床検査学 免疫検査学折笠道昭 編医学書院
参考書シンプル免疫学(改訂第5版)中島泉 他南江堂
教科書
署名
最新臨床検査学講座 免疫検査学/輸血・移植検査学 第2版
著者・編者
窪田哲朗 他 編
発行所
医歯薬出版株式会社
参考書
署名
新版臨床免疫学 第3版
著者・編者
山田俊幸 他 編
発行所
講談社サイエンティフィク
参考書
署名
標準臨床検査学 免疫検査学
著者・編者
折笠道昭 編
発行所
医学書院
参考書
署名
シンプル免疫学(改訂第5版)
著者・編者
中島泉 他
発行所
南江堂