Web Syllabus(講義概要)
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免疫検査学Ⅰ
英文名Laboratory Immunology Ⅰ
科目概要医療検査学科2年前期、3群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎太田 悦朗服部 精人
講義室
備考科目ナンバリングコード:WL301-Im04

授業の目的

生体の恒常性を維持するための免疫システムについて学び、免疫学の歴史、自然免疫と獲得免疫の違い、抗体分子の構造と機能、補体の性状と生物活性、抗原抗体反応の機序、免疫担当細胞の種類と働き、細胞表面分子とサイトカイン、主要組織適合抗原複合体などの講義を通して、人間の健康維持には絶対に欠かすことができない生体防御機構の仕組みを理解することを目的とする。

教育内容

1.総論として、免疫学の歴史、生体防御反応のしくみ、抗体分子の構造と機能、補体の性状と生物活性、抗原抗体反応の機序、免疫担当細胞の種類と働き、細胞表面分子とサイトカイン、主要組織適合抗原複合体などについて学ぶ。
2.各論として、感染免疫やアレルギー、その検査法や検体の取り扱いなどについて学ぶ。

教育方法

・講義では、教科書および配付資料についてパワーポイントを用いて解説する。
・習得した知識の確認のために小テストなどを行う。
・学生から出た質問は、講義内でフィードバックし、必要に応じて次回講義で振り返りを実施する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

◎:DP2,DP4
○:DP1,DP3,DP5

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1免疫学の基礎免疫学の歴史、免疫系の役割とその特徴について学ぶ。太田 悦朗
2生体防御反応のしくみ自然免疫と獲得免疫、各種病原体に対する免疫応答について学ぶ。太田 悦朗
3免疫系のしくみと働き①免疫系の組織・器官、免疫担当細胞について学ぶ。太田 悦朗
4免疫系のしくみと働き②B細胞、T細胞の発生と多様性の獲得機構について学ぶ。太田 悦朗
5免疫系のしくみと働き③B細胞、T細胞の抗原認識、活性化機構について学ぶ。太田 悦朗
6細胞表面分子とサイトカイン免疫担当細胞の機能を制御する細胞表面分子やサイトカインについて学ぶ。太田 悦朗
7抗原と免疫グロブリン①抗原の種類や抗体(免疫グロブリン)分子の性状について学ぶ。太田 悦朗
8抗原と免疫グロブリン②抗体(免疫グロブリン)の種類、構造と機能について、またモノクローナル抗体とポリクローナル抗体の違いについて学ぶ。太田 悦朗
9補体系の役割補体系構成因子の種類と機能、生物活性と疾患について学ぶ。太田 悦朗
10HLA(構造、機能、遺伝子)HLAの種類とその分子構造、抗原提示細胞による抗原提示機能、HLA遺伝子とその多型性、疾患との関連について学ぶ。太田 悦朗
11感染症と免疫①(感染症総論)細菌・ウイルス・真菌・寄生虫に対する免疫応答や感染症の種類、一般的な臨床経過、臨床検査の意義について学ぶ。太田 悦朗
服部 精人
12感染症と免疫②(感染症各論)梅毒、肝炎、AIDSなどの病態、検査法、検査値の解釈について学ぶ。太田 悦朗
服部 精人
13アレルギーアレルギーの分類と代表的な疾患と関連する検査法について学ぶ。太田 悦朗
14検査における検体の取扱い免疫学的検査に使用する器具や検体の取扱いにおける注意点について学ぶ。太田 悦朗
15免疫検査学Ⅰのまとめ免疫検査学Ⅰを総括し、生体における免疫システムの重要事項について学ぶ。太田 悦朗
No. 1
項目
免疫学の基礎
内容
免疫学の歴史、免疫系の役割とその特徴について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 2
項目
生体防御反応のしくみ
内容
自然免疫と獲得免疫、各種病原体に対する免疫応答について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 3
項目
免疫系のしくみと働き①
内容
免疫系の組織・器官、免疫担当細胞について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 4
項目
免疫系のしくみと働き②
内容
B細胞、T細胞の発生と多様性の獲得機構について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 5
項目
免疫系のしくみと働き③
内容
B細胞、T細胞の抗原認識、活性化機構について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 6
項目
細胞表面分子とサイトカイン
内容
免疫担当細胞の機能を制御する細胞表面分子やサイトカインについて学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 7
項目
抗原と免疫グロブリン①
内容
抗原の種類や抗体(免疫グロブリン)分子の性状について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 8
項目
抗原と免疫グロブリン②
内容
抗体(免疫グロブリン)の種類、構造と機能について、またモノクローナル抗体とポリクローナル抗体の違いについて学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 9
項目
補体系の役割
内容
補体系構成因子の種類と機能、生物活性と疾患について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 10
項目
HLA(構造、機能、遺伝子)
内容
HLAの種類とその分子構造、抗原提示細胞による抗原提示機能、HLA遺伝子とその多型性、疾患との関連について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 11
項目
感染症と免疫①(感染症総論)
内容
細菌・ウイルス・真菌・寄生虫に対する免疫応答や感染症の種類、一般的な臨床経過、臨床検査の意義について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
服部 精人
No. 12
項目
感染症と免疫②(感染症各論)
内容
梅毒、肝炎、AIDSなどの病態、検査法、検査値の解釈について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
服部 精人
No. 13
項目
アレルギー
内容
アレルギーの分類と代表的な疾患と関連する検査法について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 14
項目
検査における検体の取扱い
内容
免疫学的検査に使用する器具や検体の取扱いにおける注意点について学ぶ。
担当者
太田 悦朗
No. 15
項目
免疫検査学Ⅰのまとめ
内容
免疫検査学Ⅰを総括し、生体における免疫システムの重要事項について学ぶ。
担当者
太田 悦朗

到達目標

1.生体防御を担う免疫システムについて理解し、感染症と免疫系の関わりについて説明ができる。
2.免疫担当細胞や補体系について理解し、感染症における免疫応答について説明できる。
3.アレルギーの病態および検査を理解し、免疫系の好不調が関与する要因について討議できる。

評価方法

定期試験(90%)および受講態度(10%)で総合的に評価する。
評価基準:
・定期試験は講義で学んだ免疫検査学に関する基礎知識について説明できるかを評価する。
・受講態度は講義の中で行う小テストや聴講する態度を評価する。

準備学習(予習・復習等)

【予習・復習に必要な時間数:60時間】
予習:シラバスの講義内容から教科書や参考書を読み、内容を把握して講義に臨むこと。
復習:配布資料や教科書等で復習すること。不明な点は教員に質問するなどして解決すること。

備考・その他

【関連科目】生体分析化学実習Ⅰ,Ⅱ

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書最新臨床検査学講座 免疫検査学/輸血・移植検査学 第2版窪田哲朗 他 編医歯薬出版株式会社
参考書新版臨床免疫学 第3版山田俊幸 他 編講談社サイエンティフィク
参考書標準臨床検査学 免疫検査学折笠道昭 編医学書院
参考書シンプル免疫学(改訂第5版)中島泉 他南江堂
教科書
署名
最新臨床検査学講座 免疫検査学/輸血・移植検査学 第2版
著者・編者
窪田哲朗 他 編
発行所
医歯薬出版株式会社
参考書
署名
新版臨床免疫学 第3版
著者・編者
山田俊幸 他 編
発行所
講談社サイエンティフィク
参考書
署名
標準臨床検査学 免疫検査学
著者・編者
折笠道昭 編
発行所
医学書院
参考書
署名
シンプル免疫学(改訂第5版)
著者・編者
中島泉 他
発行所
南江堂