英文名 | Laboratory in Coagulation and Hemostasis Testing | |
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科目概要 | 医療検査学科2年後期、3群科目、必修、実習、1単位(45時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎五十嵐 康之※、 服部 精人 | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリングコード:WL304-Lh04 |
凝固止血のメカニズムの理解と病態把握のため、自動分析機を併用しながら凝固検査の測定原理と臨床的意義、抗凝固剤の作用を理解する。また、用手法をもとに検査機器の原理と得られた結果の解釈と評価をできる事を目的とする。
1.用手法から凝固検査の基本技術について学ぶ。
2.自動分析機の操作法について学ぶ。
3.各種分析法の原理および結果の解釈と臨床的意義について学ぶ。
・実習講義では、実習書、教科書、配付資料などを用いて説明する。
・実習内で課題を課した際は、フィードバックとして全体に解説を行う。
・実習試験後にレポートの提出を課し、フィードバックとしてコメント記載後返却する。
五十嵐 康之:受託臨床検査センター及び病院での臨床経験を踏まえ、凝固検査の臨床的意義と自動分析機を用いた測定原理とデータ解析技術を概説する。
◎:DP2,DP4
○:DP1,DP3,DP5
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1~4 | 実習講義 内因系凝固検査(1) (実習1日目:8時間) | ・全血凝固時間(Lee White法)によるガラス試験管とプラスチック試験管の材質の違いによる影響と混和操作に伴う刺激による影響について理解する。 ・カルシウム再加時間による内因系凝固検査の測定原理の理解と用手法を修得する。 | 五十嵐 康之 服部 精人 |
5~8 | 内因系凝固検査(2) 外因系凝固検査(1) (実習2日目:8時間) | ・活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)による内因系凝固因子の解析を用手法と自動分析機を併用して行い、手技の評価や臨床的意義を総合的に理解する。 ・プロトロンビン時間(PT)による外因系凝固因子の解析を用手法と自動分析機を併用し、手技の評価や臨床的意義を総合的に理解する。 | 五十嵐 康之 服部 精人 |
9~12 | クロスミキシング試験 (実習3日目:8時間) | 模擬検体を用いて原因不明にAPTTが延長している場合を想定し、その原因が凝固因子の欠乏によるものか、あるいは何らかのインヒビターの存在による影響なのかを判定するため、測定を自動分析機で行い、臨床的意義を理解する。 | 五十嵐 康之 服部 精人 |
13~16 | 血小板、血管機能検査 (実習4日目:8時間) | ・出血時間(Duke法)による耳朶穿刺の手技を修得し、血小板の量的・質的異常及び抗血小板治療のモニター検査の臨床的意義を理解する。 ・毛細血管抵抗試験(陽圧法)により血圧計を用いて皮膚の毛細血管に内圧を加え、毛細血管壁の抵抗性や透過性を解析する。 | 五十嵐 康之 服部 精人 |
17~20 | 血小板機能検査、線溶検査 (実習5日目:8時間) | ・血小板凝集能試験(Born法)を自動分析機で行い、血小板機能検査の原理と臨床的意義を理解する。 ・FDP定性試験(ラテックス凝集法)による半定量検査の臨床的意義を理解する。 | 五十嵐 康之 服部 精人 |
21~23 | 凝固因子定量検査 (実習6日目:6時間) | ・フィブリノゲン定量試験(トロンビン時間法)、凝固制御因子(AT)活性測定、線溶制御因子(PI)活性測定を自動分析機で行い、定量検査の臨床的意義を理解する。 | 五十嵐 康之 服部 精人 |
1.各種分析機器・器具の取り扱いが出来る。
2.各種分析法にもとづく検体の正しい取り扱いが出来る。
3.各種分析法の反応原理、基準範囲および臨床的意義について説明できる。
4.分析データを適切に解析し評価できる。
1) 実習試験(40%)、2) 実習レポート(40%)、3)実技試験(10%)、4)受講態度(10%)で評価する。
評価基準
・実習試験は実習で学んだ内容についての設問に対し正しく解答できているかを評価する。
・実習レポートは評価基準に従い評価する。
・実技試験は用手法の手技習熟度を評価する。
・受講態度を評価する。
【予習・復習に必要な時間数:15時間】
予習:教科書、実習書、配付資料をもとに予習を行う。
復習:教科書、実習書、配付資料および実習結果をもとに復習を行う。
【関連科目】血液検査学Ⅰ・Ⅱ
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 最新臨床検査学講座 血液検査学 | 奈良信雄 他 | 医歯薬出版 |
教科書 | ビジュアル臨床血液形態学 | 平野正美 他 | 南光堂 |
参考書 | 臨床検査法提要 改訂第35版 | 金原出版 | |
参考書 | 病気がみえる vol.5 血液 | 岡庭豊 他 | メディックメディア |