Web Syllabus(講義概要)
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血液検査学実習
英文名Laboratory in Hematology Testing
科目概要医療検査学科2年前期、3群科目、必修、実習、1単位(45時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎五十嵐 康之※服部 精人
講義室
備考科目ナンバリングコード:WL304-Lh04

授業の目的

血球数算定や血液細胞の鑑別、被検者の動態把握について、血液検査学の観点から検査の反応原理や操作法ならびに臨床的意義を修得する。また、得られた結果の解釈と評価について自ら考え分析する力を養う事を目的とする。

教育内容

1.用手法を習熟することで検査法の基礎について学ぶ。
2.血液細胞の鑑別方法について学ぶ。
3.各種分析法の原理および自動分析機の操作法について学ぶ。
4.結果の解釈と臨床的意義について学ぶ。
5.用手法と自動分析機を併用しながら手技の検定も実施する。

教育方法

・実習講義では、実習書、教科書、配付資料などを用いて説明する。
・実習内で課題を課した際は、フィードバックとして全体に解説を行う。
・実習試験後にレポートの提出を課し、フィードバックとしてコメント記載後返却する。

実務経験の授業への活用方法

五十嵐 康之:受託臨床検査センター及び病院での臨床経験を踏まえ、血球数算定方法から血液像、骨髄像の判読方法、自動分析機を用いたデータ開設技術を概説する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

◎:DP2,DP4
○:DP1,DP3,DP5

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1~4実習講義
末梢血薄層塗抹標本作成
普通染色、末梢血液像の観察
(8時間)
・末梢血薄層塗抹標本作成手技を修得する。
・普通染色:May-Grünwald 染色、Giemsa染色、May-Grünwald-Giemsa二重染色について血液細胞の染色性の違いや形態的特徴を理解する。
五十嵐 康之
服部 精人
5~8白血球百分率の算定
網赤血球数算定
赤血球浸透圧抵抗試験
(8時間)
・末梢血薄層塗抹標本を用いて白血球百分率の算定手技を修得する。
・網赤血球数算定(Brecher法)により網赤血球の鑑別と網赤血球比率の算定手技を修得する。
・赤血球浸透圧抵抗試験(Parpart法)により食塩水の希釈系列の作成法と赤血球浸透圧抵抗試験の臨床的意義を理解する。
五十嵐 康之
服部 精人
9~12赤血球数算定
ヘマトクリット測定
ヘモグロビン濃度測定
赤血球指数(MCV、MCH、MCHC)の計算と解釈
自動血球計数装置測定
(8時間)
・赤血球数算定(視算法)、ヘマトクリット測定(ミクロヘマトクリット法)、ヘモグロビン濃度測定(ラウリル硫酸ナトリウム)の用手法の手技を修得する。
・用手法で測定した結果から赤血球指数(MCV、MCH、MCHC)を算出し、貧血分類を修得する。
・自動血球計数装置の原理と臨床的意義を理解する。
五十嵐 康之
服部 精人
13~16ペルオキシダーゼ染色
エステラーゼ染色
好中球アルカリフォスファターゼ染色
(8時間)
・末梢血標本を用いてペルオキシダーゼ染色、エステラーゼ染色(特異的EST染色、非特異的EST染色、フッ化Na阻害性非特異的EST染色、EST二重染色)の手技を修得し、血液細胞の染色性の違いや白血病分類の意義を理解する。
・末梢血標本を用いて好中球アルカリフォスファターゼ染色の手技を修得し、陽性率、陽性指数を算定し、臨床的意義を理解する。
五十嵐 康之
服部 精人
17~20白血球数算定
好酸球数算定
血小板数算定
赤血球沈降速度検査
(8時間)
・白血球数算定(視算法)、好酸球数算定(直接算定法)、血小板数算定(Brecher-Cronkite法)の手技を修得する。
・赤血球沈降速度検査(Westergren法)の手技を修得し、測定原理と臨床的意義を理解する。
五十嵐 康之
服部 精人
21~23骨髄像の観察
(6時間)
・骨髄標本中の血液細胞の染色性の違いや形態的特徴を理解する。五十嵐 康之
服部 精人
1~4
項目
実習講義
末梢血薄層塗抹標本作成
普通染色、末梢血液像の観察
(8時間)
内容
・末梢血薄層塗抹標本作成手技を修得する。
・普通染色:May-Grünwald 染色、Giemsa染色、May-Grünwald-Giemsa二重染色について血液細胞の染色性の違いや形態的特徴を理解する。
担当者
五十嵐 康之
服部 精人
5~8
項目
白血球百分率の算定
網赤血球数算定
赤血球浸透圧抵抗試験
(8時間)
内容
・末梢血薄層塗抹標本を用いて白血球百分率の算定手技を修得する。
・網赤血球数算定(Brecher法)により網赤血球の鑑別と網赤血球比率の算定手技を修得する。
・赤血球浸透圧抵抗試験(Parpart法)により食塩水の希釈系列の作成法と赤血球浸透圧抵抗試験の臨床的意義を理解する。
担当者
五十嵐 康之
服部 精人
9~12
項目
赤血球数算定
ヘマトクリット測定
ヘモグロビン濃度測定
赤血球指数(MCV、MCH、MCHC)の計算と解釈
自動血球計数装置測定
(8時間)
内容
・赤血球数算定(視算法)、ヘマトクリット測定(ミクロヘマトクリット法)、ヘモグロビン濃度測定(ラウリル硫酸ナトリウム)の用手法の手技を修得する。
・用手法で測定した結果から赤血球指数(MCV、MCH、MCHC)を算出し、貧血分類を修得する。
・自動血球計数装置の原理と臨床的意義を理解する。
担当者
五十嵐 康之
服部 精人
13~16
項目
ペルオキシダーゼ染色
エステラーゼ染色
好中球アルカリフォスファターゼ染色
(8時間)
内容
・末梢血標本を用いてペルオキシダーゼ染色、エステラーゼ染色(特異的EST染色、非特異的EST染色、フッ化Na阻害性非特異的EST染色、EST二重染色)の手技を修得し、血液細胞の染色性の違いや白血病分類の意義を理解する。
・末梢血標本を用いて好中球アルカリフォスファターゼ染色の手技を修得し、陽性率、陽性指数を算定し、臨床的意義を理解する。
担当者
五十嵐 康之
服部 精人
17~20
項目
白血球数算定
好酸球数算定
血小板数算定
赤血球沈降速度検査
(8時間)
内容
・白血球数算定(視算法)、好酸球数算定(直接算定法)、血小板数算定(Brecher-Cronkite法)の手技を修得する。
・赤血球沈降速度検査(Westergren法)の手技を修得し、測定原理と臨床的意義を理解する。
担当者
五十嵐 康之
服部 精人
21~23
項目
骨髄像の観察
(6時間)
内容
・骨髄標本中の血液細胞の染色性の違いや形態的特徴を理解する。
担当者
五十嵐 康之
服部 精人

到達目標

1.血液細胞を観察し、正しく分類・判定できる。
2.用手法から基本技術を修得する。
3.自動分析機の操作法、測定原理、基準値を正しく理解し、誤差要因を類推できる。
4.分析データを適切に解析し評価できる。

評価方法

1) 実習試験(50%)、2) 実習レポート(40%)、3)受講態度(10%)で評価する。
評価基準
・実習試験は実習で学んだ内容についての設問に対し正しく解答できているかを評価する。
・実習レポートは評価基準に従い評価し、未提出の場合は評価しない。
・受講態度を評価する。

準備学習(予習・復習等)

【予習・復習に必要な時間数:60時間】
予習:教科書、実習書、配付資料をもとに予習を行う。
復習:教科書、実習書、配付資料および実習結果をもとに復習を行う。

備考・その他

【関連科目】血液検査学Ⅰ・Ⅱ

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書最新臨床検査学講座 血液検査学奈良信雄 他医歯薬出版
教科書ビジュアル臨床血液形態学平野正美 他南光堂
参考書臨床検査法提要 改訂第35版金原出版
参考書病気がみえる vol.5 血液岡庭豊  他 メディックメディア
教科書
署名
最新臨床検査学講座 血液検査学
著者・編者
奈良信雄 他
発行所
医歯薬出版
教科書
署名
ビジュアル臨床血液形態学
著者・編者
平野正美 他
発行所
南光堂
参考書
署名
臨床検査法提要 改訂第35版
著者・編者
発行所
金原出版
参考書
署名
病気がみえる vol.5 血液
著者・編者
岡庭豊  他 
発行所
メディックメディア