英文名 | Microbiology | |
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科目概要 | 医療検査学科2年後期、2群科目、必修、講義、1単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎金子 博司※ | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリングコード:WL201-Pp04 |
この講義は臨床微生物学Ⅰ、Ⅱおよび臨床微生物学実習Ⅰ、Ⅱを理解するうえで必要となる基本的事項を修得することを目的としている。感染症の歴史、微生物の分類と各種疾患について理解する。また微生物を取り扱う上で必要となる培養法、観察法、バイオハザードについて理解する。
1.感染症の歴史、微生物の分類と代表的な疾患について学ぶ。
2.細菌の基本構造と培養法、観察法、滅菌・消毒法について学ぶ。
3.化学療法剤の作用機序と代表的な薬剤、体内動態について学ぶ。
4.バイオハザードの基本と各種関連法案について学ぶ。
・パワーポイントと板書を併用して講義形式(対面授業)ですすめる。
・フィードバックとして定期的に小テストを実施し講義内・返却時に解説を行う。
金子 博司:臨床検査技師としての経験を踏まえ、微生物に関する基礎知識、各種操作方法および化学療法剤について説明する。
◎:DP2
○:DP1,DP3,DP4,DP5
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1回 | 感染症の歴史 | これまでの歴史の中で人類の脅威となってきた感染症について講義する。 | 金子 博司 |
2回 | 微生物の分類と疾患-1 | 臨床微生物学の対象となる微生物の分類と相違点、関連する疾患について、一般細菌を中心に講義する。 | 金子 博司 |
3回 | 微生物の分類と疾患-2 | 臨床微生物学の対象となる微生物の分類と相違点、関連する疾患について、特殊細菌、真菌、ウイルスを中心に講義する。 | 金子 博司 |
4回 | 微生物の形態と構造-1 | 細菌の形態と配列、細胞壁の構造と特徴、抗原性について講義する。 | 金子 博司 |
5回 | 微生物の形態と構造-2 | 細菌における特殊構造器官(鞭毛、線毛、芽胞、莢膜)について、それらを形成する菌と器官の性質について講義する。 | 金子 博司 |
6回 | 細菌の代謝と発育 | 細菌の代謝と発育条件、細菌の増殖曲線について講義する。 | 金子 博司 |
7回 | 細菌培養法-1 | 培養の目的と培地の成分、培地の目的別分類、選択剤の種類と役割について講義する。 | 金子 博司 |
8回 | 細菌培養法-2 | 空気環境、温度設定、分離培養・確認培養・純培養の目的と違い、その方法について講義する。 | 金子 博司 |
9回 | 遺伝・変異、プラスミド、ワクチン | ゲノムの概念、変異、遺伝物質の伝達、プラスミドの種類と伝播形式について講義する。ワクチンの種類と効果について講義する。 | 金子 博司 |
10回 | 細菌の染色法と観察法 | 観察法の基本であるグラム染色をはじめ、芽胞、莢膜、鞭毛、抗酸菌等を染色する特殊染色法と観察のポイントについて講義する。 | 金子 博司 |
11回 | 滅菌法と消毒法 | 高圧蒸気滅菌、乾熱滅菌、EOG滅菌、プラズマ滅菌、紫外線殺菌等の方法と適用について講義する。各種消毒薬の耐微生物スペクトル、適用について講義する。 | 金子 博司 |
12回 | 化学療法-1 | 化学療法の概念、耐性機序について講義する。一般細菌を対象とした各種抗菌薬の作用機序と種類について講義する。 | 金子 博司 |
13回 | 化学療法-2 | 一般細菌および抗結核薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬について講義する。 | 金子 博司 |
14回 | 感染とバイオハザード、感染症関連法規、新興・再興感染症、食中毒 | 微生物の感染と免疫、医療関連感染の原因となる微生物と感染経路別感染予防対策について講義する。新興・再興感染症、食中毒、感染症関連法規について講義する。 | 金子 博司 |
15回 | 微生物学講義のまとめ | 1回~14回の講義内容を総合的に講義する。 | 金子 博司 |
1.微生物の分類と疾患、感染症の歴史、現状を説明できる。
2.微生物を安全に扱う上で必須となる滅菌法と消毒法、化学療法について説明できる。
3.微生物の培養法、観察法、各微生物における感染の特徴について説明できる。
1)定期試験(100%)により評価する。
評価基準:
・定期試験では各項目について教科書に記載されている基本的な内容を出題し、正しく解答できているかを評価する。
【予習・復習に必要な時間数:15時間】
予習:講義予定に関連する項目を教科書で事前学習し講義に臨むこと。
復習:講義内容と教科書の関連項目、参考書を用いて復習すること。
検査機器学、臨床微生物学Ⅰ・Ⅱ
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 最新臨床検査学講座 臨床微生物学 | 松本哲哉編 | 医歯薬出版株式会社 |
参考書 | 病気がみえるvol.6 | メディックメディア |