Web Syllabus(講義概要)
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分子細胞生物学
英文名Molecular Cell Biology
科目概要医療検査学科2年後期、2群科目、必修、講義、1単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎山口 聖子小林 健司
講義室
備考科目ナンバリングコード:WL201-Pp04

授業の目的

分子細胞生物学は、生物を構成する細胞の構造や細胞が生命活動を営む仕組みを分子レベルで理解する学問である。講義の前半は、遺伝、DNAの複製とDNA修復機構、遺伝子発現の仕組み、情報伝達分子および受容体を介した細胞間情報伝達の仕組みについて学習し、後半は、遺伝子解析技術やタンパク質解析技術の原理と方法について学習する。生物系専門科目の理解に必要な基礎知識を身に付けることを目的とする。

教育内容

1.遺伝に関わる細胞小器官やエネルギーの獲得を説明する。
2.DNAの複製やDNAからタンパク質が合成される過程(遺伝子発現)の仕組みを説明する。
3.細胞間情報伝達の仕組みを説明する。
4.遺伝子変異とがんについて説明する。
5.組換えDNA技術およびいくつかの核酸検出技術について説明する。
6.タンパク質の検出とそれらを応用した技術について説明する。

教育方法

・パワーポイントと講義資料を用いた講義形式(対面授業)ですすめる。
・小テストは、実施・回収・採点後、開講期間中に小テスト用紙を返却する。また、模範解答を提示することによりフィードバックを行う。
・課題を課した際は、フィードバックとして全体への講評とともに各学生に課題用紙を返却する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

◎:DP2
○:DP1,DP4,DP5

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1回細胞の化学とエネルギー生成細胞の化学組成、細胞のエネルギー利用、細胞が食物からエネルギーを獲得する仕組みについて学ぶ。小林 健司
2回遺伝メンデルの法則、遺伝様式を学ぶ。小林 健司
3回遺伝子研究の歴史
ヒトゲノム
遺伝子研究の歴史、ヒトゲノムプロジェクトを学ぶ。
核ゲノムとミトコンドリアゲノムを学ぶ。
山口 聖子
4回DNAの複製DNAの複製、DNA修復機構を学ぶ。山口 聖子
5回遺伝情報の伝達と発現①RNAの合成(転写)と転写調節を学ぶ。山口 聖子
6回遺伝情報の伝達と発現②RNAからタンパク質の合成(翻訳)を学ぶ。山口 聖子
7回細胞間情報伝達①細胞間シグナル伝達の基本システムを学ぶ。山口 聖子
8回細胞間情報伝達②Gタンパク質共役型受容体と酵素共役型受容体を介した情報伝達系を学ぶ。山口 聖子
9回がんがん遺伝子とがん抑制遺伝子、がんの発生と原因を学ぶ。山口 聖子
10回細胞の再生と細胞死幹細胞、再生医療およびプログラム細胞死を学ぶ。小林 健司
11回組換えDNAとゲノミクス制限酵素、クローニング、塩基配列の決定を学ぶ。小林 健司
12回核酸の検出とゲノミクスポリメラーゼ連鎖反応、核酸ハイブリダイゼーションを学ぶ。山口 聖子
13回タンパク質の検出とプロテオミクスタンパク質の検出における抗体の利用とプロテオミクスを学ぶ。小林 健司
14回真核生物における遺伝子の機能遺伝学的解析、遺伝子導入、ゲノム編集を学ぶ。小林 健司
15回遺伝子異常症遺伝子異常が原因となる疾病の症状、診断および治療について学ぶ。小林 健司
1回
項目
細胞の化学とエネルギー生成
内容
細胞の化学組成、細胞のエネルギー利用、細胞が食物からエネルギーを獲得する仕組みについて学ぶ。
担当者
小林 健司
2回
項目
遺伝
内容
メンデルの法則、遺伝様式を学ぶ。
担当者
小林 健司
3回
項目
遺伝子研究の歴史
ヒトゲノム
内容
遺伝子研究の歴史、ヒトゲノムプロジェクトを学ぶ。
核ゲノムとミトコンドリアゲノムを学ぶ。
担当者
山口 聖子
4回
項目
DNAの複製
内容
DNAの複製、DNA修復機構を学ぶ。
担当者
山口 聖子
5回
項目
遺伝情報の伝達と発現①
内容
RNAの合成(転写)と転写調節を学ぶ。
担当者
山口 聖子
6回
項目
遺伝情報の伝達と発現②
内容
RNAからタンパク質の合成(翻訳)を学ぶ。
担当者
山口 聖子
7回
項目
細胞間情報伝達①
内容
細胞間シグナル伝達の基本システムを学ぶ。
担当者
山口 聖子
8回
項目
細胞間情報伝達②
内容
Gタンパク質共役型受容体と酵素共役型受容体を介した情報伝達系を学ぶ。
担当者
山口 聖子
9回
項目
がん
内容
がん遺伝子とがん抑制遺伝子、がんの発生と原因を学ぶ。
担当者
山口 聖子
10回
項目
細胞の再生と細胞死
内容
幹細胞、再生医療およびプログラム細胞死を学ぶ。
担当者
小林 健司
11回
項目
組換えDNAとゲノミクス
内容
制限酵素、クローニング、塩基配列の決定を学ぶ。
担当者
小林 健司
12回
項目
核酸の検出とゲノミクス
内容
ポリメラーゼ連鎖反応、核酸ハイブリダイゼーションを学ぶ。
担当者
山口 聖子
13回
項目
タンパク質の検出とプロテオミクス
内容
タンパク質の検出における抗体の利用とプロテオミクスを学ぶ。
担当者
小林 健司
14回
項目
真核生物における遺伝子の機能
内容
遺伝学的解析、遺伝子導入、ゲノム編集を学ぶ。
担当者
小林 健司
15回
項目
遺伝子異常症
内容
遺伝子異常が原因となる疾病の症状、診断および治療について学ぶ。
担当者
小林 健司

到達目標

1. DNA複製の仕組みとDNA修復の仕組みを説明できる。
2.遺伝子発現の仕組みを説明できる。
3.ホルモンと受容体によるシグナル伝達機構の代表的な経路を説明できる。
4.がん遺伝子とがん抑制遺伝子を説明できる。
5.遺伝と疾患の関係を説明できる。

評価方法

1)小テスト(20%)、2)レポート課題(20%)、3)定期試験(60%)で総合的に評価する。
評価基準:
・小テストは4,5,6,7,8および9回の講義内で実施し、前回講義内容に関する設問に対して正しく解答できているかを評価する。
・レポート課題は、講義の内容を踏まえ、課題の内容を調べ、具体的かつ丁寧に論述できているかを評価する。
・定期試験はすべての講義内容に関する設問に対して正しく解答できているかを評価する。

準備学習(予習・復習等)

【予習・復習に必要な時間数:15時間】
予習:指定された教科書・参考書をもとに予習を行う。
復習:講義内容および配布資料をもとに復習を行う。

備考・その他

基礎生物学、遺伝子染色体検査学

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書クーパー分子細胞生物学第8版著者 GEOFFREY M.COOPER東京化学同人
参考書Essential細胞生物学 原書第5版著者 Bruce Alberts, Karen Hopkin, Alexander Johnson, David Morgan, Martin Raff, Keith Roberts, Peter Walter南江堂
教科書
署名
クーパー分子細胞生物学第8版
著者・編者
著者 GEOFFREY M.COOPER
発行所
東京化学同人
参考書
署名
Essential細胞生物学 原書第5版
著者・編者
著者 Bruce Alberts, Karen Hopkin, Alexander Johnson, David Morgan, Martin Raff, Keith Roberts, Peter Walter
発行所
南江堂