英文名 | Biochemistry Ⅱ | |
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科目概要 | 医療検査学科2年後期、2群科目、必修、講義、1単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎髙橋 知衣 | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリングコード:WL201-Pp04 |
生化学は、生体を構成している物質の構造や性質を理解し、それらが果たす機能を解明する学問であり、臨床検査の専門科目を理解するうえで基礎となる科目である。生化学Ⅱでは、生化学Ⅰで学習した主要な生体構成成分の化学構造と性質に関する基礎知識を土台に、糖質代謝、脂質代謝、アミノ酸代謝およびヌクレオチド代謝について、またこれらの相互関係ならびにホルモン等による調節について説明できるようになることを目的とする。
1.糖質、脂質、アミノ酸およびヌクレオチドの代謝とこれらの相互関係について学ぶ。
2.各種ホルモンによる情報伝達機構とその作用について学ぶ。
3.各器官における生化学について学ぶ。
・パワーポイントと講義資料を用いた講義形式で進める。
・小テストを課した際には、次回の授業で答案用紙返却及び解説をすることにより、フィードバックを行う。
◎:DP2
○:DP1,DP4,DP5
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1回 | ガイダンス、糖質の代謝-1 | 解糖系とクエン酸回路について学ぶ。 | 髙橋 知衣 |
2回 | エネルギー代謝 | 電子伝達系と酸化的リン酸化について学ぶ。 | 髙橋 知衣 |
3回 | 糖質の代謝-2 | グリコーゲン合成と分解について学ぶ。 | 髙橋 知衣 |
4回 | 糖質の代謝-3 | 糖新生、ペントースリン酸回路、グルクロン酸回路について学ぶ。 | 髙橋 知衣 |
5回 | 脂質の代謝-1 | リポタンパク質代謝について学ぶ。 | 髙橋 知衣 |
6回 | 脂質の代謝-2 | 脂肪酸の分解と合成について学ぶ。 | 髙橋 知衣 |
7回 | 脂質の代謝-3 | リン脂質およびコレステロール代謝について学ぶ。 | 髙橋 知衣 |
8回 | アミノ酸の代謝-1 | アミノ基の代謝について学ぶ。 | 髙橋 知衣 |
9回 | アミノ酸の代謝-2 | アミノ酸炭素骨格の代謝について学ぶ。 | 髙橋 知衣 |
10回 | ヌクレオチドの代謝・ 生体色素の代謝 | ヌクレオチドの新生、分解および再生経路について学ぶ。 ヘムの生合成と分解、ビリルビンの生成と排泄について学ぶ。 | 髙橋 知衣 |
11回 | 代謝の相互関係と調節 | 糖質代謝、脂質代謝およびアミノ酸代謝の相互作用とその調節について学ぶ。また、食後・空腹時、あるいは代謝異常における変化について学ぶ。 | 髙橋 知衣 |
12回 | 情報伝達とホルモン | 情報伝達システムの種類について学ぶ。特に、ホルモンの分類および調節機構について理解を深める。 | 髙橋 知衣 |
13回 | 器官の生化学-1 | 血液および肺における生化学について学ぶ。 | 髙橋 知衣 |
14回 | 器官の生化学-2 | 腎臓、肝臓および膵臓における生化学について学ぶ。 | 髙橋 知衣 |
15回 | 器官の生化学-3 | 筋、脂肪組織、骨および神経における生化学について学ぶ。 | 髙橋 知衣 |
1.生命活動に関わる物質である、糖質、脂質、アミノ酸およびヌクレオチドの代謝と、これらの相互関係について説明できる。
2.これらの代謝調節について、各種ホルモンとの関りを示しながら説明できる。
3.各器官の特徴的な構造、機能、代謝およびその調節機構について説明できる。
1)定期試験(80%)、2)小テスト(20%)を総合して評価する。
評価基準:
・定期試験では、15回の講義で学んだ内容を理解して、設問に正しく解答できるかを評価する。
・小テストは授業内で複数回実施することし、数回分の講義で学んだ内容を理解して、設問に正しく解答できるかを評価する。
【予習・復習に必要な時間数:15時間】
予習:各項目について、教科書の内容を事前に確認すること。
復習:教科書と配布資料をもとに講義内容を整理して、重要語句について説明できるようになること。講義で不明な点は担当者に質問すること。
基礎化学、基礎生物学、臨床化学Ⅰ・Ⅱ
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | シンプル生化学(改訂第7版) | 林典夫、廣野治子 | 南江堂 |
参考書 | リッピンコットシリーズ イラストレイテッド生化学 (原書7版) | 石崎泰樹、丸山敬 | 丸善出版 |