英文名 | Introduction to Pediatric Nursing | |
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科目概要 | 看護学科2年後期、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎鈴木 紀子※、 若狹 晶子※、 土田 雅美※ | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリングコード:WN301-Cn04 |
あらゆる健康レベルにある子どもと家族の特性を理解し、子どもと家族が主体となるケアの理念への理解を深め、看護の対象となる人々の主観や関係性を共有し、尊重することを基本とした小児看護の実践に必要な基本的知識を修得する。また、子どもと家族を取り巻く環境の現状と課題について理解を深める。さらに、子どもとその家族を支える保健・医療・福祉制度を概観し、対象のQOLの向上に必要な小児看護の役割を学修する。
1.子どもと家族が主体となる小児看護で基盤となる理論について講義する。
2.子どもの権利と最善の利益について説明する。
3.子どもと家族を取り巻く社会制度や小児医療・保健、および看護の動向について説明する。
・パワーポイントと講義資料を用いた講義形式(対面授業)ですすめる。
・各講義で実施する小テストあるいは課題について、小テストは、テストの実施・回収後に授業内で設問・模範解答の解説を行いフィードバックする。課題については、学生全体への講評を行いフィードバックを行う。
鈴木 紀子 若狹 晶子 土田 雅美:病院での臨床経験を踏まえ、小児看護の対象である子どもとその家族への関りについて概説する。
◎:DP1,DP2
○:DP3,DP4,DP5,DP6
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | オリエンテーション 小児看護の特徴と理念 小児看護の対象、目標と役割 | 子どもを取り巻く社会環境、保健、医療、福祉の制度について学習する。 | 鈴木 紀子 |
2 | 子どもの権利と看護 | 現代社会(国内、世界)と子どもの権利、小児医療と子どもの権利、小児看護と倫理的配慮について学び、子どもの権利について理解を深める。 | 鈴木 紀子 |
3 | 小児看護で用いられる理論 | セルフケア理論、エリクソンの自我発達理論、ピアジェの認知発達理論、親子関係論、家族理論等について学習する。 | 鈴木 紀子 |
4 | 子どもの成長・発達 | 小児看護学における発達理論、成長発達の進み方(一般的原則)、成長・発達に影響する因子、成長・発達の評価について学習する。 | 鈴木 紀子 |
5 | 新生児・乳児期の発達的特徴 | 新生児・乳児期の発達各期の身体的・精神的・社会的な発達の特徴とそれらの特徴を捉える方法について学習する。 | 土田 雅美 |
6 | 乳児期の成長・発達に応じた生活への支援 | 乳児期の成長・発達に応じたセルフケアの発達と看護について学習する(栄養と離乳、予防接種)。 | 土田 雅美 |
7 | 幼児前期の発達的特徴 | 幼児前期の身体的・精神的・社会的な発達の特徴と、セルフケアの発達と看護について学習する。 | 鈴木 紀子 |
8 | 幼児後期の発達的特徴 | 幼児後期の身体的・精神的・社会的な発達の特徴と、遊びの特徴を理解し、発達段階を踏まえた遊びの援助について学習する。 | 鈴木 紀子 |
9 | 学童期・思春期の発達的特徴 | 学童期および思春期の身体的・精神的・社会的な発達の特徴について学習する。学童期および思春期のセルフケアの発達と看護とについて学びを深める。 | 鈴木 紀子 |
10 | 青年期の発達的特徴 | 青年期の身体的・精神的・社会的な発達の特徴について学習する。青年期のセルフケアの発達と看護について学びを深める。 | 鈴木 紀子 |
11 | 家族の特徴とアセスメント | 子どもにとっての家族への理解を深め、家族アセスメントについて学習する。 | 若狹 晶子 |
12 | 子どもの虐待と看護 | 子ども虐待の概要、歴史・背景について理解し、子ども虐待の取り組みについて学習する。さらに、子ども虐待におけるケアと看護職の役割について理解を深める。 | 若狹 晶子 |
13 | 小児看護における医療安全 | 子どもの生活の中で起こりやすい事故について理解を深める。病院で起こる医療事故の実際を知り、小児看護における安全対策について学習する。 | 若狹 晶子 |
14 | 小児外来における看護 | 小児外来の役割と機能、退院支援、在宅療養中の子どもと家族への看護について学習する。 | 若狹 晶子 |
15 | 地域における子どもと家族への看護 | 地域で生活する子どもと家族の教育・保育の現状と課題について理解を深める。さらに、子育て支援に関する制度等について学習し、地域で生活する子どもを家族への看護について理解を深める。 | 若狹 晶子 |
小児看護の実践に必要な基本的知識を修得するために、以下の点について理解し、説明できるようになることを目的とする。
1.小児看護における特徴と理念を説明できる。
2.子どもの権利と最善の利益について説明できる。
3.子どもと家族を取り巻く社会制度や小児医療・保健、および看護の動向について知り、説明できる。
4.子どもの成長発達に関する基礎的知識を、身体的・心理的・社会的側面から理解し、説明できる。
5.子どもの日常生活について理解し、看護の役割を説明できる。
6.主体的に学習に取り組み、子ども観を形成し、小児看護について自己の考えを述べることができる。
1)小テスト・課題(20%)、2)筆記試験(80%)により評価する。
評価基準:
・課題では、講義の内容から、子どもの成長・発達への理解を深め、健康問題をもって生きる子どもと家族への看護について具体的かつ丁寧に論述できているかを評価する。
・小テストでは、今までに学習してきた小児看護に関する設問に対して正しく解答できているかを評価する。
【予習・復習に必要な時間数:60時間】
予習:各講義項目に関係する既習科目の復習をして授業に臨む。
復習:配付資料と講義内容をもとに復習し、疑問点を明らかにする。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 系統看護学講座 小児看護学概論 小児臨床看護総論第14版 | 奈良間 美保 | 医学書院 |
参考書 | 授業内で提示する。 |