英文名 | Introduction to Gerontological Nursing | |
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科目概要 | 看護学科2年前期、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎松原 康美※、 佐藤 純子※ | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリングコード:WN301-Gn04 |
老年期のある人の生活や生き方についての理解を深め、健康状態、健康課題を多角的にとらえることを修得するために、高齢者の身体的・心理精神的・社会的特徴、健康課題、および保健・医療・福祉システムについて学ぶ。高齢者への基本的な看護アプローチとして生活・健康の維持、権利擁護、意思決定支援について学ぶ。
1.老年期の発達課題、加齢に伴う身体機能、心理・精神機能、社会的機能の変化、健康課題について説明する。
2.高齢者の自立を妨げる要因およびQOLに影響を及ぼす要因について説明する。
3.高齢者看護にかかわる概念、理論について説明する。
4.高齢者に関する保健・医療・福祉システム、社会資源について説明する。
5.高齢者の生活・健康を維持するための看護について説明する。
6.高齢者の権利擁護、意思決定支援について説明する。
・パワーポイントと講義資料を用いた講義、演習、グループディスカッションを組み合わせて実施する(対面授業)。
・グループディスカッションは、授業内でコメントをフィードバックする。
・課題レポートは、個別にコメントを記載してフィードバックする。
松原 康美, 佐藤 純子:病院での臨床経験を踏まえ、老年期にある人への看護がどのように展開されるのかを概説する。
◎:DP2,DP3,DP5
○:DP1,DP4,DP6
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 高齢者の特徴と理解 | ライフサイクル・健康指標・生活視点からみた高齢者の理解、老年期の発達課題、高齢者の健康の目標と健康状態のアセスメント、加齢に伴う身体機能、心理・精神機能、社会的機能の変化について学ぶ。 | 佐藤 純子 |
2 | 高齢者の自立を妨げる要因 | 要介護の原因、老年症候群、フレイル(身体的、精神・心理的、フレイルの社会的側面)について学ぶ。 | 佐藤 純子 |
3 | 高齢者のQOL | 高齢者のQOLに影響を及ぼす要因、高齢者のQOL評価、QOLを高める日常生活援助について学ぶ。 | 佐藤 純子 |
4 | 高齢者の看護の基本 | 高齢者を看護する上で注目すべき側面と高齢者看護の特性について学ぶ。 | 佐藤 純子 |
5 | 高齢者看護における倫理⑴ | 高齢者の権利擁護、意思決定支援について学ぶ。 | 佐藤 純子 |
6 | 高齢者看護における倫理⑵ | 事例によるグループディスカッションを通して、高齢者看護における倫理の理解を深める。 | 佐藤 純子 |
7 | 高齢者看護にかかわる概念 | エンパワメント、ストレングスモデル、ライフレビューについて、グループディスカッションを通して理解を深める。 | 佐藤 純子 |
8 | 高齢者看護にかかわる理論 | セルフケア理論、コンフォート理論、パーソン・センタード・ケアについて学ぶ。 | 佐藤 純子 |
9 | 高齢者を支える制度 | 保健・医療・福祉システム、社会資源の種類について学ぶ。 | 佐藤 純子 |
10 | 多様な生活の場における看護 | 療養の場の移行期、在宅、介護保険施設、地域密着型サービス、デイサービス、デイケアにおける看護について学ぶ。 | 佐藤 純子 |
11 | 高齢者の生活・健康を維持するための看護(1) | 高齢者の栄養・食事に関する課題、意義、健康維持のため施策について学ぶ。 | 松原 康美 |
12 | 高齢者の生活・健康を維持するための看護(2) | 高齢者の排泄に関する課題、意義、健康維持のため施策について学ぶ。 | 松原 康美 |
13 | 高齢者の生活・健康を維持するための看護(3) | 高齢者の身体活動に関する課題、意義、健康維持のため施策について学ぶ。 | 松原 康美 |
14 | 高齢者の生活・健康を維持するための看護(4) | 高齢者のメンタルヘルスに関する課題、意義、健康維持のため施策について学ぶ。 | 松原 康美 |
15 | 高齢者の生活・健康を維持するための看護(5) | 高齢者の社会経済的側面、一人暮らしに関する課題と支援について学ぶ。 | 松原 康美 |
1.老年期の発達課題について説明できる。
2.加齢に伴う身体機能、心理・精神機能、社会的機能の変化について説明できる。
3.高齢者の自立を妨げる要因およびQOLに影響を及ぼす要因について説明できる。
4.高齢者看護にかかわる概念、理論について説明できる。
5.高齢者に関する保健・医療・福祉システム、社会資源について説明できる。
6.高齢者の生活・健康を維持するための栄養・食事、身体活動、排泄、メンタルヘルス、社会経済的側面における看護支援について説明できる。
7.高齢者の権利擁護、意思決定支援について説明できる。
定期試験(70%)、課題レポート(30%)により評価する。
評価基準:課題レポートは、提示された課題について、学んだ内容と自己の考えを含めて具体的に述べられているかを評価する。
【予習・復習に必要な時間数:60時間】
予習:指定された教科書の各講義項目に関係する箇所を読み授業に臨む。
復習:配付資料と講義内容をもとに復習し、疑問点を明らかにする。
なし。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 系統看護学講座 老年看護学 第9版 | 北川 公子 | 医学書院 |
参考書 | 必要に応じて授業内で提示する。 |