英文名 | Palliative Care | |
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科目概要 | 看護学科2年後期、3群科目、必修、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎小山 友里江※、 鈴木 紀子※、 中戸川 早苗※、 松原 康美※ | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリングコード:WN301-Sa04 |
緩和ケアを必要とする人と家族が直面する様々な経験についての理解を深め、倫理観や死生観を養い、緩和ケア看護に必要な基礎的能力を修得するために、緩和ケアの対象となる人・家族について、身体、心理、社会的、霊的な状況を多角的に視点から捉え、包括的に対象をアセスメントする方法について学ぶ。症状緩和療法とケア、家族の心理的支援技術、緩和ケアを必要とする人と家族を支えるチーム体制の理解と役割遂行、死別後の家族の悲嘆過程への援助について講義を通して学ぶ。がんおよび様々な疾患、発達段階、健康段階、場の特性に応じた緩和ケア看護の実際を、事例を用いながら講義とグループワークで学ぶ。
1.緩和ケアに必要な基礎知識を講義する。
2.緩和ケアの対象に必要な多様な状況における緩和ケアの実際について説明する。
3.緩和ケアを行なうために必要な能力をどのように学ぶか自己の考えを考察できるよう助言する。
・パワーポイントと講義資料を用いた講義形式(対面授業)ですすめる。
・レポートへのフィードバックとして、各学生に、学生全体への講評や記載例の資料とともに課題レポートを返却する。
・個人の発表やグループ発表に関しては演習内でコメントをする。
小山 友里江、 鈴木 紀子、 中戸川 早苗、 松原 康美:看護師・保健師の臨床経験を踏まえ、緩和ケアの対象となる人・家族について、包括的にアセスメントする方法や、症状緩和療法とケア、死別後の家族の悲嘆過程への援助について教授する。
◎:DP3,DP4
○:DP1,DP2,DP5
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 緩和ケアの概論 | 緩和ケアの歴史と発展、緩和ケアの理念、チームアプローチと看護師の役割を学ぶ。 | 小山 友里江 |
2 | 緩和ケアにおける倫理的課題 | 緩和ケアにおける意思決定とそれに関わる倫理的問題を知り、事例を通して、意思決定支援の実際を学ぶ。 | 小山 友里江 |
3 | 身体的ケア・心理的ケア | 事例を通して、苦痛をやわらげ日常生活を営むための援助の実際を学ぶ。病によるストレスへの対処の力とその支援の実際を学ぶ。 | 小山 友里江 |
4 | 社会的ケア・スピリチュルケア | 事例を通して、住み慣れた地域での暮らしの支援の実際を学ぶ。病の経験と苦悩、全人的苦痛とスピリチュアルケアの実際を学ぶ。 | 中戸川 早苗 |
5 | 緩和ケアを必要とする人の 理解 -小児- | 事例を通して、小児に対する緩和ケアの特徴とケアの実際を学ぶ。 | 鈴木 紀子 |
6 | 緩和ケアを必要とする人の 理解 -がん患者・高齢者- | 事例を通して、がん患者や高齢者に対する緩和ケアの特徴とケアの実際を学ぶ。 | 松原 康美 |
7 | 健康段階に応じた緩和ケア -終末期・臨死期- | 終末期における緩和ケアの現状と課題を理解し、事例を通して、終末期・臨死期にある人と家族の特徴、緩和ケアの実際を学ぶ。臨死期における緩和ケアの考え方を理解し、看取りのケアの実際を学ぶ。 | 中戸川 早苗 |
8 | 医療スタッフのケアと緩和ケアに関する教育 | よりよい緩和ケアの実践のために医療者のストレスやグリーフへのケアなど医療者自身のケアについて学ぶ。 | 小山 友里江 |
1.エンドオブライフにある人を全人的に理解し、その人らしさを支える看護援助方法について理解できる。
2.エンドオブライフの症状緩和のための療法・ケアを理解し、苦痛、苦悩や不安の緩和方法について理解できる。
3.看取りをする家族の援助について理解できる。
1)定期試験(80%)、2)課題レポート:自己の死生観について(20%)を統合して評価する。
評価基準:
レポートでは、講義の内容について想起し、講義での学びを踏まえて自己の考えをよく振り返り、そこから必要とされる看護について具体的かつ丁寧に論述できているかを評価する。
【予習・復習に必要な時間数:30時間】
予習:指定された教科書・参考書の各講義項目に関係する箇所を読み授業に臨む。
復習:配付資料と講義内容をもとに復習し、疑問点を明らかにする。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 系統看護学講座 別巻 緩和ケア 第3版 | 恒藤暁, 田村恵子 | 医学書院 |
参考書 | 授業内で提示する |