英文名 | Basic Nursing Skills and Concept I | |
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科目概要 | 看護学科1年前期、3群科目、必修、演習、1単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎小山 友里江※、 若狹 晶子※、 秋葉 広人、 入江 由紀、 大谷 玲子※、 佐藤 純子※、 鈴木 貴美※、 土田 雅美※、 池田 由貴※ | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリングコード:WN302-Fn04 |
看護の対象となる人々の個別性や状況に応じ、科学的思考に基づいた看護を実践する基礎的能力を身につけるために、対人関係技術、安全・安楽・自立、感染予防、環境の調整、活動と休息の観点から、対象の生活行動を整えることの意義を理解し、その基本的な実践方法を修得する。看護におけるコミュニケーション技術や観察・記録・報告の方法、感染予防対策、病床環境の調整、体位変換・体位保持、車椅子移乗・移送に関する技術について学ぶ。また、一連の学習プロセスを通して、看護の本質を考察し、看護実践の根拠や具体的方法を言語化・行動化する。
1.個別性や状況に応じ、科学的思考に基づいた看護を実践するためのコミュニケーション技術や観察・記録・報告の方法、感染予防対策、病床環境の調整、体位変換・体位保持、車椅子移乗・移送に関する技術の意義、目的、原則を説明する。
2.コミュニケーション技術や観察・記録・報告の方法、感染予防対策、病床環境の調整、体位変換・体位保持、車椅子移乗・移送の方法を説明、指導する。
3.スキルチェックの課題として提示された基本的な技術項目を確実に実施できるよう説明・指導する。
・講義についてはパワーポイントと講義資料を用いた講義形式ですすめる。
・演習についてはロールプレイング、グループ討議等を取り入れて、学生自身が主体的に実践する方法で行う。
・レポート及び課題へのフィードバックとして、各学生に、学生全体への講評や記載例の資料とともにレポート・課題用紙を返却する。
・個人の発表やグループ発表に関しては演習内でコメントをする。
小山 友里江, 若狹 晶子, 大谷 玲子, 鈴木 貴美, 佐藤 純子, 土田 雅美, 池田 由貴:看護師・保健師の臨床経験を踏まえ、コミュニケーション技術や観察・記録・報告の方法、感染予防対策、病床環境の調整、体位変換・体位保持、車椅子移乗・移送に関する技術について教授する。
◎:DP2,DP3,DP4
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | オリエンテーション 看護技術とは、看護コミュニケーション、観察・記録・報告 | ・看護技術にはどのような項目があるのか、看護技術の原則(安全・安楽・自立、個別性、効率性、合理性、倫理的であること)等について理解する。 ・全ての看護に共通する基本的看護技術である、看護コミュニケーション技術(対人関係技術)について理解する。 | 小山 友里江 |
2 | 観察・記録・報告、基礎看護技術Ⅰの学習方法について | ・すべての看護に共通する基本的看護技術である、観察・記録・報告の方法について理解する。 ・看護技術を学ぶ意義とその習得課程、自己学習方法や演習方法を理解する。 | 小山 友里江 |
3 | 基本技術演習 -感染予防、環境の調整、対人関係技術- | 手指衛生・個人防護具(手袋、マスク、エプロン)の適切な取り扱い方法、病床周囲の物品や車椅子の点検・清掃の演習 ・スタンダードプリコーションに基づく手指衛生(流水による手洗い・擦式手指消毒剤)と個人防護具(手袋、マスク、エプロン)を理解し、感染予防の基本的実践方法を学ぶ。 ・生活・病床環境を構成する物品(ベッド、オーバーテーブル、床頭台)の点検・整備清掃方法を学ぶ。 ・車椅子の準備・点検・整備清掃方法を学ぶ。 | 小山 友里江 若狹 晶子 大谷 玲子 佐藤 純子 鈴木 貴美 土田 雅美 秋葉 広人 入江 由紀 池田 由貴 |
4 | 基本技術演習 -環境の調整、活動と休息、対人関係技術- | 病床周囲の物品やリネン類の取り扱い・ボディメカニクスを活用した体位変換と体位保持の演習 ・生活・病床環境を構成する物品(ベッド、オーバーテーブル、床頭台、リネン類)の安全な使用方法・管理方法を学ぶ。 ・看護コミュニケーションとボディメカニクス、安全安楽な体位変換・体位保持の知識技術を活用した、生活・療養環境を整える基本的実践方法を学ぶ。 | 小山 友里江 若狹 晶子 大谷 玲子 佐藤 純子 鈴木 貴美 土田 雅美 秋葉 広人 入江 由紀 池田 由貴 |
5 | 事例演習 車椅子移乗・移送の演習 | ・3~4回で学習した基本技術を活用し、事例患者のADL・自然な立ち上がり動作・ボディメカニクスを活用した車椅子移乗の方法を学ぶ。 ・事例患者に応じた安全な車椅子移送の方法を学ぶ。 | 小山 友里江 若狹 晶子 大谷 玲子 佐藤 純子 鈴木 貴美 土田 雅美 秋葉 広人 入江 由紀 池田 由貴 |
6 | 事例演習 看護コミュニケーションと観察記録報告の演習 | ・3~4回で学習した基本技術を活用し、看護師としての正しい身だしなみの整え、事例患者に応じた看護におけるコミュニケーションの実践方法を学ぶ。 ・事例の看護場面における観察・記録・報告の実践方法を学ぶ。 | 小山 友里江 若狹 晶子 大谷 玲子 佐藤 純子 鈴木 貴美 土田 雅美 秋葉 広人 入江 由紀 池田 由貴 |
7 | 事例演習 体位変換・体位保持の演習 | ・3~4回で学習した基本技術を活用し、事例患者を援助する際の安全安楽で能率的な動作、目的に応じた安全安楽な体位変換や体位保持の実践方法を学ぶ。 | 小山 友里江 若狹 晶子 大谷 玲子 佐藤 純子 鈴木 貴美 土田 雅美 秋葉 広人 入江 由紀 池田 由貴 |
8 | 事例演習 病床周囲の環境調整の演習 | ・3~4回で学習した基本技術を活用し、事例患者への看護コミュニケーションとボディメカニクス、シーツ交換、療養環境調整の実践方法を学ぶ。 | 小山 友里江 若狹 晶子 大谷 玲子 佐藤 純子 鈴木 貴美 土田 雅美 秋葉 広人 入江 由紀 池田 由貴 |
9 | 発表会準備 ワークシートを基に学習した内容の発表へ向けたグループ討議 | ・ワークシートを基に事前学習およびグループで討議した内容を深化させ、発表できるよう準備を行う。 | 小山 友里江 |
10 | 発表会準備演習 事例患者の状況に応じた看護技術の発表へ向けた演習 | ・5~8回の事例演習で学習した演習項目について、事例患者の状況に応じた看護技術をより洗練させ、発表できるよう準備を行う。 | 小山 友里江 若狹 晶子 大谷 玲子 佐藤 純子 鈴木 貴美 土田 雅美 秋葉 広人 入江 由紀 池田 由貴 |
11 | 発表会 ワークシートを基に学習した内容の発表 | ・ワークシートのワーク1~4について学習・考察した内容発表する。発表後は全体で意見交換を行う。 | 小山 友里江 |
12 | 発表会 事例患者の状況に応じた看護技術の発表 | ・5~8回の事例演習で学習した演習項目について、看護技術を発表する。発表後は事例患者へのより良い看護技術・実践について意見交換を行う。 | 小山 友里江 若狹 晶子 大谷 玲子 佐藤 純子 鈴木 貴美 土田 雅美 秋葉 広人 入江 由紀 池田 由貴 |
13 | 基本技術習得度の確認(1) スキルチェック | ・基礎看護技術Ⅰを通して学んだ内容についてスキルチェックを行う。 | 小山 友里江 若狹 晶子 大谷 玲子 佐藤 純子 鈴木 貴美 土田 雅美 秋葉 広人 入江 由紀 池田 由貴 |
14 | 基本技術習得度の確認(2) スキルチェック後のグループ討議 | ・スキルチェックでの実践について討議を行い、他の学生の意見も踏まえてより良い看護実践を検討する。 | 小山 友里江 若狹 晶子 大谷 玲子 佐藤 純子 鈴木 貴美 土田 雅美 秋葉 広人 入江 由紀 池田 由貴 |
15 | 基本技術習得度の確認(3) 教員によるフィードバックと自己評価 | ・教員からのフィードバックを他の学生と共有することで、疑問を解消し、自己の学習到達度や課題を整理する。 ・基礎看護技術Ⅰで学んだ知識・技術を定着させるための、今後の学習目標・計画を立案する。 | 小山 友里江 若狹 晶子 大谷 玲子 佐藤 純子 鈴木 貴美 土田 雅美 秋葉 広人 入江 由紀 池田 由貴 |
1. 安全・安楽・自立の意義を説明できる。
2. コミュニケーション技術、安全・安楽・自立を考慮した援助を実施できる。
3. スタンダードプリコーションの意義、目的、原則を説明できる。
4. スタンダードプリコーションに基づく衛生学的手洗い、個人防護用具着脱の方法を実施できる。
5. 環境の調整の意義、目的、原則を説明できる。
6. 看護技術におけるボディメカニクスの活用を説明できる。
7. 体位変換、安楽な体位の保持、車椅子移乗・移送の意義、目的、原則を説明できる。
8. 基本的な療養環境の調整を実施できる。
9. 基本的な臥床患者の体位変換、安楽な体位保持の方法を実施できる。
10. 基本的な車椅子移乗・移送方法を実施できる。
11. 患者と看護師のボディメカニクス、効率性・合理性を考慮した援助を実施できる。
1)定期試験(筆記試験)(50%)、2)基本技術の習得度(感染予防・環境整備・ボディメカニクス・活動と休息に関する技術項目のスキルチェック)(30%)、3)ワークシート(10%)、4)学習への取り組み(一連の演習での積極性、グループメンバーとの協調性、課題提出状況)(10%)を統合して評価する。
評価基準:
技術項目のスキルチェックでは、具体的な評価項目を記したスキルチェック表を学生に提示して、技術の習熟度を評価する。
ワークシートでは、講義の内容について想起し、講義での学びを踏まえて看護技術と事例に対する看護について論述できているか、自己の考えが提示されているかどうか、具体的かつ丁寧に論述できているかを評価する。
【予習・復習に必要な時間数:15時間】
予習:指定された教科書・参考書の各講義項目に関係する箇所を読み授業に臨む。
復習:配付資料と講義内容をもとに復習し、疑問点を明らかにする。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 看護が見える vol.1 基礎看護技術 | 水戸優子、野崎真奈美 | メディックメディア |
教科書 | 系統看護学講座 基礎看護技術Ⅰ第19版 | 茂野香おる | 医学書院 |
参考書 | 授業内で提示する。 |