Web Syllabus(講義概要)
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臨床薬理学
英文名Clinical Pharmacology for Nursing
科目概要看護学科2年後期、2群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎三藤 久※
講義室
備考科目ナンバリングコード:WN201-Sa04

授業の目的

臨床で薬物治療が安全かつ効果的に行われるために、薬物治療の基礎的知識、主要な症状・疾患における薬物治療の実際と留意点について理解し、薬物治療における看護師の役割を修得する。

教育内容

1.薬物治療の基礎ならびに看護師の役割について説明する。
2.心臓・血管系疾患の薬物治療について説明する。
3.呼吸器系疾患の薬物治療について説明する。
4.感染症に対する薬物治療について説明する。
5.炎症、免疫系疾患の薬物治療について説明する。
6.鎮痛薬について説明する。
7.代謝系疾患の薬物治療ついて説明する。
8.消化器系疾患の薬物治療について説明する。
9.中枢神経系疾患の薬物治療について説明する。
10.精神疾患の薬物治療について説明する。
11.悪性腫瘍に対する薬物治療について説明する。

教育方法

・パワーポイントと講義資料を用いた講義形式(対面授業)ですすめる。
・課題へのフィードバックとして、各学生に、学生全体への講評や記載例の資料とともに課題用紙を返却する。
・小テストは、テストの実施・回収後に授業内で設問・模範解答の解説をすること、開講期間中にテスト用紙を返却することによりフィードバックを行う。

実務経験の授業への活用方法

三藤 久:医師としての臨床経験を踏まえ、薬物治療の基礎から主要な症状・疾患における薬物治療について教授し、看護への応用を概説する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

◎:DP4
○:DP3,DP7

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1オリエンテーション
看護に必要な薬物治療の基礎知識(1)
薬物の体内動態、薬理作用等
・オリエンテーション
・医薬品の基礎知識について理解する。
・医薬品の作用点、薬理作用を規定する因子(濃度と反応、親和性)、体内動態について理解する。
・薬物の保存方法について理解する。
三藤 久
2看護に必要な薬物治療の基礎知識(2)
薬効、薬物有害反応等
・年齢、妊娠、臓器障害等の影響因子と薬効、反復投与、薬物有害反応の発生要因について理解する。
・薬物相互作用、ポリファーマシーについて理解する。
・プラセボ効果や新薬の開発について理解する。
三藤 久
3心臓・血管系疾患の治療薬(1)
降圧薬、抗不整脈薬等
・降圧薬、抗不整脈薬、抗血栓薬、造血薬の種類と作用機序、副作用について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。三藤 久
4心臓・血管系疾患の治療薬(2)
心不全の治療薬
・心不全治療薬、昇圧薬、利尿薬、狭心症治療薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。三藤 久
5呼吸器系疾患の治療薬・気管支拡張薬、気管支喘息治療薬、鎮咳薬、去痰薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。三藤 久
6感染症に対する治療薬・抗感染症薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。三藤 久
7炎症、免疫系疾患の治療薬・副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制薬、抗リウマチ薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。三藤 久
8鎮痛薬・鎮痛薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。
・麻薬等の特定の薬物の管理方法について学ぶ。
三藤 久
9代謝系疾患の治療薬・糖尿病治療薬、脂質異常症治療薬、痛風・高尿酸血症治療薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。三藤 久
10消化器系疾患の治療薬(1)
上部・下部消化管疾患治療薬
・上部消化管疾患治療薬(消化性潰瘍治療薬など)と下部消化管疾患治療薬(下剤など)の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。三藤 久
11消化器系疾患の治療薬(2)
肝・胆道・膵臓疾患治療薬
・肝疾患治療薬・胆道疾患治療薬・膵臓疾患治療薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。三藤 久
12中枢神経系疾患の治療薬・抗パーキンソン薬、抗認知症薬、抗てんかん薬、脳卒中治療薬、頭痛治療薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。三藤 久
13精神疾患の治療薬・抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬など精神疾患の治療薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。三藤 久
14抗悪性腫瘍薬・がん薬物療法の種類・作用機序・薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。三藤 久
15薬物治療・薬物治療の流れと、看護師の役割を理解する。
・薬物治療において看護師が注意すべきこと、薬物有害反応の早期発見と対処、服薬指導、投与方法を理解する。
・医薬品の処方と調剤、適正使用について理解する。
三藤 久
No. 1
項目
オリエンテーション
看護に必要な薬物治療の基礎知識(1)
薬物の体内動態、薬理作用等
内容
・オリエンテーション
・医薬品の基礎知識について理解する。
・医薬品の作用点、薬理作用を規定する因子(濃度と反応、親和性)、体内動態について理解する。
・薬物の保存方法について理解する。
担当者
三藤 久
No. 2
項目
看護に必要な薬物治療の基礎知識(2)
薬効、薬物有害反応等
内容
・年齢、妊娠、臓器障害等の影響因子と薬効、反復投与、薬物有害反応の発生要因について理解する。
・薬物相互作用、ポリファーマシーについて理解する。
・プラセボ効果や新薬の開発について理解する。
担当者
三藤 久
No. 3
項目
心臓・血管系疾患の治療薬(1)
降圧薬、抗不整脈薬等
内容
・降圧薬、抗不整脈薬、抗血栓薬、造血薬の種類と作用機序、副作用について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。
担当者
三藤 久
No. 4
項目
心臓・血管系疾患の治療薬(2)
心不全の治療薬
内容
・心不全治療薬、昇圧薬、利尿薬、狭心症治療薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。
担当者
三藤 久
No. 5
項目
呼吸器系疾患の治療薬
内容
・気管支拡張薬、気管支喘息治療薬、鎮咳薬、去痰薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。
担当者
三藤 久
No. 6
項目
感染症に対する治療薬
内容
・抗感染症薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。
担当者
三藤 久
No. 7
項目
炎症、免疫系疾患の治療薬
内容
・副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制薬、抗リウマチ薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。
担当者
三藤 久
No. 8
項目
鎮痛薬
内容
・鎮痛薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。
・麻薬等の特定の薬物の管理方法について学ぶ。
担当者
三藤 久
No. 9
項目
代謝系疾患の治療薬
内容
・糖尿病治療薬、脂質異常症治療薬、痛風・高尿酸血症治療薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。
担当者
三藤 久
No. 10
項目
消化器系疾患の治療薬(1)
上部・下部消化管疾患治療薬
内容
・上部消化管疾患治療薬(消化性潰瘍治療薬など)と下部消化管疾患治療薬(下剤など)の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。
担当者
三藤 久
No. 11
項目
消化器系疾患の治療薬(2)
肝・胆道・膵臓疾患治療薬
内容
・肝疾患治療薬・胆道疾患治療薬・膵臓疾患治療薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。
担当者
三藤 久
No. 12
項目
中枢神経系疾患の治療薬
内容
・抗パーキンソン薬、抗認知症薬、抗てんかん薬、脳卒中治療薬、頭痛治療薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。
担当者
三藤 久
No. 13
項目
精神疾患の治療薬
内容
・抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬など精神疾患の治療薬の種類と作用機序、薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。
担当者
三藤 久
No. 14
項目
抗悪性腫瘍薬
内容
・がん薬物療法の種類・作用機序・薬物有害反応について理解し、治療を行う際の看護について学ぶ。
担当者
三藤 久
No. 15
項目
薬物治療
内容
・薬物治療の流れと、看護師の役割を理解する。
・薬物治療において看護師が注意すべきこと、薬物有害反応の早期発見と対処、服薬指導、投与方法を理解する。
・医薬品の処方と調剤、適正使用について理解する。
担当者
三藤 久

到達目標

1.薬物治療における看護師の役割について説明できる。
2.看護に必要な薬物治療の基礎について説明できる。
3.心臓・血管系疾患(高血圧、不整脈薬等)の薬物治療と使用上の注意点について説明できる。
4.呼吸器系疾患の薬物治療と使用上の注意点について説明できる。
5.感染症に対する薬物治療と使用上の注意点について説明できる。
6.炎症、免疫系疾患の薬物治療と使用上の注意点について列挙できる。
7.鎮痛薬の使用上の注意点について列挙できる。
8.代謝系疾患の薬物治療と使用上の注意点について列挙できる。
9.消化器系疾患の薬物治療と使用上の注意点について列挙できる。
10.中枢神経系疾患の薬物治療と使用上の注意点について列挙できる。
11.精神疾患の薬物治療と使用上の注意点について列挙できる。
12.悪性腫瘍に対する薬物治療と使用上の注意点について列挙できる。

評価方法

1)小テスト(10%)、2)課題レポート(10%)、3)筆記試験(80%)により評価する。
評価基準:
・レポートでは、講義の内容から主題について具体的かつ丁寧に論述できているかを評価する。
・小テストでは、講義で学習してきた設問に対して正しく解答できているかを評価する。

準備学習(予習・復習等)

【予習・復習に必要な時間数:60時間】
予習:指定された教科書・参考書の各講義項目に関係する箇所を読み授業に臨む。
復習:配付資料と講義内容をもとに復習し、疑問点を明らかにする。

備考・その他

なし

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書系統看護学講座 別巻 臨床薬理学井上 智子医学書院
参考書薬が見える Vol.1医療情報科学研究所メディックメディア
参考書薬が見える Vol.2医療情報科学研究所メディックメディア
参考書薬が見える Vol.3医療情報科学研究所メディックメディア
参考書薬が見える Vol.4医療情報科学研究所メディックメディア
教科書
署名
系統看護学講座 別巻 臨床薬理学
著者・編者
井上 智子
発行所
医学書院
参考書
署名
薬が見える Vol.1
著者・編者
医療情報科学研究所
発行所
メディックメディア
参考書
署名
薬が見える Vol.2
著者・編者
医療情報科学研究所
発行所
メディックメディア
参考書
署名
薬が見える Vol.3
著者・編者
医療情報科学研究所
発行所
メディックメディア
参考書
署名
薬が見える Vol.4
著者・編者
医療情報科学研究所
発行所
メディックメディア