英文名 | Symptomatology and Pathophysiology for Nursing Ⅰ | |
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科目概要 | 看護学科2年前期、2群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎三藤 久※ | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリングコード:WN201-Sa04 |
疾病の原因、疾病の成り立ち、病態などを種々の疾患の共通基盤となる病理学的変化について説明する。
臨床検査、放射線診断・治療、外科治療の基礎について説明する。
臨床で遭遇する頻度の高い精神疾患の病態生理を中心に説明をする。
1.疾病の原因、疾病の成り立ち、進展あるいは治癒経過などを病理学的な視点から説明する。
2.臨床検査、放射線診断・資料について説明する。
3.外科治療の基礎について説明する。
4.代表的な精神疾患について説明する。
・パワーポイントと講義資料を用いた講義形式(対面授業)ですすめる。
・課題へのフィードバックとして、各学生に、学生全体への講評や記載例の資料とともに課題用紙を返却する。
・小テストは、テストの実施・回収後に授業内で設問・模範解答の解説をすること、開講期間中にテスト用紙を返却することによりフィードバックを行う。
三藤 久:医師としての臨床経験を踏まえ、病理学、臨床検査、放射線診断・治療、外科治療、代表的な精神疾患について教授し、看護への応用を概説する。
◎:DP4
○:DP3,DP7
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | オリエンテーション 病理学・病因論 細胞障害 | 病理学の定義、疾病の原因(病因)、疾病の成り立ちや仕組みを理解する。 変生壊死、細胞組織に対する障害因子の除去と再生、組織修復の経過について理解する。 | 三藤 久 |
2 | 循環障害 代謝障害 | 局所的および全身的循環障害の成因、心不全の原因と結果、病態を理解する。 脂質、蛋白質、糖質などの代謝異常、その原因と疾患について理解する。 | 三藤 久 |
3 | 先天異常と遺伝性疾患 | 遺伝の生物学、先天異常の原因と分類、代表的な先天異常、遺伝性疾患について理解する。 | 三藤 久 |
4 | 腫瘍 | 腫瘍の定義、良性腫瘍と悪性腫瘍の差異、腫瘍の臨床的特徴、腫瘍に関連する諸病態、前がん病変、発がん因子と発がん機構の基礎について理解する。 | 三藤 久 |
5 | 臨床化学検査 | 尿や血液などの基本的検査から腫瘍マーカーなどの臨床化学検査全般に関して、検査の意義、結果の解釈について理解する。 | 三藤 久 |
6 | 画像検査 | エックス線検査やCT検査、MRI検査などの画像検査の特徴、検査方法と意義について理解する。 | 三藤 久 |
7 | 放射線の生体への影響 放射線治療 | 放射線の生体への影響について理解する。 がん治療における放射線治療の特徴と役割、副作用と看護について理解する。 | 三藤 久 |
8 | 外科総論 | 腹部手術(開腹手術や腹腔鏡手術)を受けた生体に現れる、種々の反応と回復過程の特徴、術後回復と看護上の注意点について理解する。 | 三藤 久 |
9 | 麻酔・疼痛管理 | 麻酔法、麻酔中に用いられる薬剤、麻酔中の呼吸・循環管理について理解する。 | 三藤 久 |
10 | 精神医学総論 | 精神症状、精神障害の分類、精神科治療、関連法規・行政の概略を理解する。 | 三藤 久 |
11 | 脳疾患、身体疾患、薬剤による精神障害 | 脳疾患、身体疾患、薬剤による精神障害の概要、疫学的特徴、症状と経過、治療法を理解する。 | 三藤 久 |
12 | 統合失調症と気分障害 | 統合失調症と気分障害の概要、疫学的特徴、症状と経過、治療法を理解する。 | 三藤 久 |
13 | 神経症性障害とストレス関連障害 | 皮神経症性障害とストレス関連障害の概要、疫学的特徴、症状と経過、治療法を理解する。 | 三藤 久 |
14 | 児童思春期精神障害と発達障害 | 児童思春期精神障害と発達障害の概要、疫学的特徴、症状と経過、治療法を理解する。 | 三藤 久 |
15 | 認知症 | 認知症の総論、ならびにAlzheimer〈アルツハイマー〉病、血管性認知症、Lewy〈レビー〉小体型認知症、前頭側頭型認知症について理解する。 | 三藤 久 |
1.疾病の原因、疾病の成り立ち、進展あるいは治癒経過などを病理学的な視点から説明できる。
2.臨床検査、放射線診断・治療の基礎について説明できる。
3.外科治療の基礎の基礎について説明できる。
4.代表的な精神疾患の症状、病態について説明ができる。
1)小テスト(10%)、2)課題レポート(10%)、3)筆記試験(80%)により評価する。
評価基準:
・レポートでは、講義の内容から必要とされる看護について具体的かつ丁寧に論述できているかを評価する。
・小テストでは、講義で学習してきた設問に対して正しく解答できているかを評価する。
【予習・復習に必要な時間数:60時間】
予習:指定された教科書・参考書の各講義項目に関係する箇所を読み授業に臨む。
復習:配付資料と講義内容をもとに復習し、疑問点を明らかにする。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 系統看護学講座 専門基礎分野 疾病のなりたちと回復の促進 [1] 病理学 | 大橋 健一 | 医学書院 |
参考書 | 放射線を正しく理解した看護職であるために 改訂版 看護と放射線 | 日本アイソトープ協会 | 丸善出版株式会社 |
参考書 | こころの健康がみえる | 医療情報科学研究所 | メディックメディア |